久しぶりに国民年金の話題。

2010年3月10日分から、試験的に書いています。
本家(2009年1月5日〜)は、こちらです。
http://stsimon.seesaa.net/


スフィアの皆さんも加入している国民年金
ここ数年、法律は細かく変わってますが、国の方針として「納付率の向上」があります。
その対策の一環として日本年金機構は、この2〜3年強制徴収に力を入れています。
「強制徴収」とは、国民年金保険料を収めないと、財産の差し押さえをするという事です。
何しろ日本年金機構は、「強制徴収」を事業の主力と位置付けています。
末端の年金事務所には、差し押さえの目標件数が示されるそうです。
目標に達しないと、翌年は「強化指定事務所」に認定され、締め付けが厳しくなります。
このあたりは、知り合いの年金事務所の人から聞きました(笑)。
マスコミにも、「年収400万以上で7ヶ月以上の未納者は強制徴収の対象」と発表されて
います。
スフィアの皆さんは、年収条件をクリアしているので注意して頂きたい。
因みに、一番お得な払い方は、口座振替の2年前納(付加加入)です。これだと、1ヶ月分
ずつ払うより2年で約16000円も安くなります。


さて、ネットでは「未納だと逮捕される場合ある」とかありますが、それは絶対に無いです。
未納者は、「基本的に脱税しているのと同じ」扱いなので、そのような流言が出るのでしょう。
フルに未納(妙な言い方ですが)しても、2年分で約40万円弱です。40万で逮捕は無いです。
「強制徴収」で出来る事は、財産の差し押さえですが、実際の手間ヒマを考えると出来る
のは「口座の差し押さえ」だけです。
払えば解除してくれるし、払わないと差し押さえた口座から、取れる金額(約40万円以下)
を未納期間に割り当てます(充当と言います)。
それで終わりですが、差し押さえされると金融機関にも知られるので、かなり恥ずかしい。


いきなり差し押さえされる訳ではないので、参考までに流れを(笑)。
「特別催告状」
  未納期間が3ヶ月以上あると来る可能性が高いです。
  何回も来ますが、所得に関係なく出しています。
  文面が強烈で「未納の場合、強制徴収もあります」とかの脅迫調で「特別催告状」を出した
  後は、問い合わせとか苦情電話が多くなるそうです(笑)。
  これが来たら、年金事務所に電話して相談した方がいいです。
  そして、収入が200万以下なら「免除申請」をするべきでしょう。
「最終催告状」
  これが来たら、逃げられないと思って下さい。強制徴収対象者として登録されています。
  「特別催告状」を何回も出しているのに、全く反応が無い人で「年収400万以上」の人が対象。
  「特別催告状」出した人の10〜20%だそうです。
  基本的に「一括で払え」と言われます。
  「特別催告状」の時は、1ヶ月ずつ払えば問題ありませんが、これが来たら分割にしてもらう
  にしても2〜3回払いしか認められません。しかも、分割にも条件が色々とあります。
  どのように払うのか「納付誓約書」を書かせられます。
「督促状」
  一見、「特別催告状」や「最終催告状」より穏やかですが、実は厳しいのです(笑)。
  「納付誓約書」通りに納付しないと、これが来ます。あるいは、ずっと無視している人に。
  ここからは、「納付期限指定日」を過ぎると、1日単位で「延滞金」が課せられます。
  つまり、未納金額に対して、日々利子が発生します。結構な高利です。
  時効も停止になるので逃げられません。
  ここでも「納付誓約書」を書かせられます。
「差し押さえ予告通知書」
  「納付誓約書」通りに納付しなかった人に来ます。あるいは、ずっと無視している人にも。
  この段階でも、2〜3回の分割納付は可能ですが、払えない状況を説明出来る書類の提出を
  求められます。
「差し押さえ通知書」
  差し押さえしました、というお知らせ(笑)。
  まだ、未納月に充当していないので、全額払えば1〜2日で解除してくれます。
  ただし、「差し押さえされた口座」からは払えません。
  これが来ても反応がなければ、口座の金額を未納月に充当してから、解除されます。
注意すべきは、国民年金では法律(国民年金法)で、「連帯納付義務者」が定められています。
本人が払えない場合、配偶者、世帯主にも納付義務があるのです。何て恐ろしい法律だ。
よくあるパターンでは、子供本人が「特別催告状」などを無視していたら、突然親に「最終催告状」
が届いて驚き、年金事務所に文句を言うらしいです。ありそうな話ですなぁ。


スフィアの皆さんは、未納なんて無い、大丈夫!・・・・・・だよね(笑)。