永瀬拓矢七段が教える「絶対にプロ棋士になれる方法」に絶句(笑)。

2010年3月10日分から、試験的に書いています。
本家(2009年1月5日〜)は、こちらです。
http://stsimon.seesaa.net/


永瀬拓矢七段とはどういう棋士か?


神奈川県横浜市出身で、1992年9月5日生まれの現在25歳。
順位戦はC級1組、竜王戦は1組です。
順位戦は現在6勝1敗で、残り3戦を全部勝てばB級2組へ昇級します。
去年は初めてタイトルに挑戦。第87期棋聖戦五番勝負では、羽生善治棋聖に対して
2勝1敗と追い詰めましたが、そこから2連敗して惜しくも奪取ならず。


今年はAbemaTVが企画した非公式戦「藤井聡太四段 炎の七番勝負」で唯一藤井四段
に勝ちました。
現在、第43期棋王戦の挑戦者決定二番勝負に進んでいて、黒沢怜生五段と争います。
今年度の勝率も30勝6敗(勝率83.33%)と、12月13日現在では藤井四段を押さえて
トップとなっています。現在13連勝中です。
デビュー以来の通算成績でも7割を超えています。これは超一流のレベルです。


凄いのはレーティング(現在の強さを表す数学的な指標)において、豊島将之八段に
次いで2位となっている事です。
レーティングだけ見れば羽生二冠より上ですし、A級でも通用する強さです。
タイトル獲得も1〜2年のうちに実現するでしょう。あるいは今年の棋王を取るかも。


そんな永瀬七段は、ずっと「将棋は才能ではなく努力」と主張しています。
12月19日に発売される永瀬七段の著書「全戦型対応版 永瀬流負けない将棋」の中に
「絶対にプロ棋士になれる方法」というコラムがあるそうです。
その実体験に基づいた勉強法というのが
○小学生の頃
 「平日は学校があるので5時間ほど、休日は7〜8時間将棋に携わります。自分の場合
  は将棋道場に通うのがメインでした」
○中学生
 「体力も付いてくるので毎日7〜8時間。道場に通う時間は変わらず、増えた分は
  ネット将棋で対局していました。また詰将棋は解かず、棋譜並べは一日2〜3局」
○高校生(三段リーグ)
 「毎日10時間前後の勉強。基本的な勉強内容は変わっていません。詰将棋はやらず、
  棋譜並べは2〜3局。メインは実戦で、やはり10局以上、30局未満」
「以上が自信を持って紹介できる勉強法です。これをやれば絶対プロ棋士になれます。
 なぜこれでプロになれるかですが、自分は同期の中では才は薄い方でした。勇気
 (佐々木勇気六段)などが天才と呼ばれていました。しかし実際に対戦しても大して
 差は つきませんでした。いい勝負ができたのは、そういう勉強法がカギを握っていた
 ような 気がします。才なき私がプロになれたのだから、やってなれない人はいない
 はずです」


色々とツッコミどころがある気がします(笑)。
まず、1日5〜10時間の勉強を小学生から続けている事自体が凄い才能だよね。
1日10時間の勉強をしたら、気分転換も必要な気がします。
でも、永瀬七段は若手棋士の遊びの話題の中にも全然登場しません。
本当に将棋一筋という意味では、現役屈指の棋士ですね。
因みに、佐々木六段は藤井聡太四段(15)の30連勝を阻んだ棋士として名を上げました。
永瀬七段は、その佐々木勇気六段に対して2勝0敗です(笑)。
天才が尋常でない努力をするとこうなるんですね。


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