高垣彩陽コンサート「Memoria×MelodiaⅡ」(2018-10-07)

会場 中野サンプラザ 開場17:00 開演18:00


あやひーが「Memoria×MelodiaⅡ」というタイトルにしたからには、2011年12月の
「Memoria×Melodia」を意識しているのは間違いありません。
もちろん、あれ以降ミュージカルや舞台で経験値を大きく伸ばしています。
ご本人がどれくらい自覚しているかは別にしても「成長した自分を観て・聴いて
欲しい」という気持ちもあるでしょう。いや、あって欲しいです。
そのくらい素晴らしいコンサートでした。


開演
01.Ave Maria(『melodia 4』)
02.Panis Angelicus(『melodia 4』)


力強くて艶があり伸びのある声、繊細さも兼ね備えたソプラノが美しいです。
喉の調子はとても良さそうです。
02.の重唱部分にあやひーの声を使っているのはCDと同じ。
唯一の違和感は、マイクを持っている事でしょうか。
クラシックのソプラノ歌手はマイク無しで歌いますからね。
あやひーならば、マイク無しでも大丈夫だとは思いますが、他の曲とのバランスがある
ので仕方ありません。
曲の終りで、ピアノの後藤望友さんが右手を上に伸ばしての決めポーズは、観客に拍手
のタイミングを知らせるためだった気がします。
伴奏はピアノ+弦楽四重奏(バイオリン2、ビオラ1、チェロ1)です。
この編成だと、あやひーの声がとても強調されて心地良いです。


MC
高垣「皆様、こんばんは!〜」
(会場、拍手)
高垣「本日は、LAWSON presents 高垣彩陽コンサート「Memoria×MelodiaⅡ」にご来場
頂き、中野サンプラザに足を運んで下さり、どうもありがとございます!〜」
(会場、拍手)
高垣「今日台風の予報があって、ちょっと遠征して下さった方達は大変だった方や、
飛行機が動かなかったりとか、新幹線が動かなかったりとかで、いらっしゃれなかった
方もいると思うんですけど、えー、東京自体はね、本当に暑いぐらいに晴れたという事
で・・・まぁ、あのー、今回ね、ちょっとジャケットとかカーディガンを羽織ってきたら、
ポータルスクエアの会員の方にはシールをプレゼントしますね、みたいなのがあったん
ですが、ジャケットも暑いわみたいなね、お天気になってしまって。まさかスタッフさん
も、こんな真夏日和が戻ってくるとは、思わなかったと思うんですけども、そんな中、
足を運んで下さって本当にありがとございまーす!」
(会場、拍手)
因みに、東京は気温32°の真夏日でした。


高垣「えー、私としましては、オーチャードホールの「Premio×Melodia」、そして
今年2月にね、360°のアンフィでコンサートをやらせて、あっ、ライブをやらせて頂い
たんですけど。あれは、ソロではありましたけども、今回は『melodia 4』を先日リリース
致しまして、そのあとにこうして素敵な方達と一緒にね、今ラグジュアリーな雰囲気に
なっておりますけど、こなん中で歌わせて頂きたいと思います。今回『melodia 4』では
色んなチャレンジをしました」
デュエット曲のお話。松原剛志さんとのデュエットのいきさつ。
松原さんは明日からミュージカル「生きる」出演のため今夜は来れないというお話等。


03.Somewhere Out There(『melodia 4』ソロバージョン)
04.ソプラノ
05.Rebirth-day
06.Inner Galaxy


後藤さんの編曲は力技だった(笑)。
05.の最初の「また物語が始まる」までが、クラシックアレンジでゆったりとしたテンポ。
全く別の曲みたいです。あやひーも情感タップリに歌いあげる。
そこから、あやひーは階段を上がって、ドレスのロングスカートを脱ぎ捨ててミニスカート
になって、テンポも通常、幕が上がってバンドが加わるという流れだったかな。
振り付けも通常モードに。あやひーの表情も一変しました。
観客も慌てて立ち上がる(笑)。
クラシックアレンジからどうやって流れを変えるのか、注目していましたがこんな方法かよ!


MC
高垣「はい、幕が跳ねてフルメンバーでこざいま〜す!」
(会場、拍手と歓声)
高垣「前回の「Memoria×Melodia」来たよって人?」
結構多かったようです。私の隣の数名は話から虚偽申告でした(笑)。
喜ぶあやひー。
高垣「7年前の事でございます。・・・7年前ってあたしいくつ?・・・23?」
(会場、「えっ〜?」の声)
高垣「あっ、25か、25。計算がちょっと出来なかったね(笑)」


Memoria×Melodia」の話をほんの少し。
バンドや楽団メンバーとの関係を簡単に触れる。
中野サンプラザの立て直し計画に触れるあやひー。
あやひー、ニュースで知ったのではなく、お祖母ちゃんから(笑)。
いつから「LAWSON presents」と付いたのかの話も・・・あやひーが覚えている訳も無かった。
あやひーのローソンお薦め商品は、ココナッシュガーコーティングしたチョコ。
7年間の思い出話を少々。


高垣「これ(次の曲)、「Memoria×Melodia」で歌ったんですよ。それ以降どこかで歌った
と思うんですけど、日替わり曲とかで。でも、アルバムにも入っておらず、もしかしたら
皆さん聴きなじみがないかも知れないんですけど、私は結構好きな曲なので、是非
Memoria×Melodia」の思い出と共に、そして初めて来て下さった方達と、共に一緒に
楽しんでいきたいと思います」


07.All around me


Memoria×Melodia」でのキュートなあやひーを思い出す。後で映像を観よう。
今回も可愛い踊りだったけど、経験を重ねた余裕が感じられました。
07.後、あやひーは一旦退場して、演奏だけ続く中、階段の上から再登場。
タップダンスを始めるあやひー!サマになっていたと思います。


08.Brand New Smile
09.Can't Take My Eyes Off Of You(『melodia 4』)


あやひー一旦退場。
楽団による「縁」の演奏。お着替えタイムです。


10.Happiness


MC
高垣「どうもありがとうございま〜す!」
(会場、拍手)
高垣「あー、終った、終ってないけど終った〜(笑)」
すごくホッとした表情が印象的でした。
高垣「ここまで、ドドドッてきましたので、振り返りをさせて頂きます。「All around me」
久しぶりだったでしょ。ねぇ、実はアルバムに収録されていないので、アルバムしか
聴いてない人は、初めての曲かと思ったかも知れないんですけど」
この曲を聴いて、今日のコンサートが「Memoria×Melodia」と繋がっているのを実感
しました。


高垣「私、夢があってね。まだ実家にいるんですけど、はい。32歳実家暮らしなんです
けど。えー、あのー、一人暮らしになったら、1日お休みがあったら、部屋中の時計を
隠してのんびり過ごしたいないつか、っていうのがこの曲をレコーディングした時の
一つの憧れなんです。時計を隠すって時間に縛られない日を1回過ごしてみたい(笑)」
そんな事を思っていたんですね。でも、1回でいいのか(笑)。


高垣「そして「Brand New Smile」。えー、以前ツアーでは、そこの通路を歩いて。皆が
立ってる中、歩いたから「高垣がどこだか分からない」って言われて(笑)」
今日歩いてくれたら、私と近かったのですが。


高垣「今回も、大変拙(つた)なかったと思いますけども、ずっと憧れだったタップダンス
にチャレンジしました!(笑)」
(会場、拍手と歓声)
高垣「ホントにねぇ〜。いつかやりたいと思っていて。大好きだったんですよタップダンス
を見るのが。次のソロのコンサートがあれば、やろう!と決めてて。でも、ホントに初心者
なので、体験レッスンに1、2回入った事があるくらいで」
マイシューズをゲットしてレッスンに通ったそうです。
あやひー、「ヒグチタップスタジオ」と言ってましたが「ヒグチダンススタジオ」っぽい。
HIDEBOHとか映画「座頭市」とかビリーエリオットとか出てくるし。


「SMOKE」の稽古も始まり、タップの時間もあまり取れないタイトな状況。
高垣「何であたし、タップやるなんて言っちゃったんだろうって、すっごい、あーって
なっちゃて(笑)」
先生に「一晩置きましょう」って言われて、一晩経つと
高垣「ちょっと出来るようになって」
そんな感じで練習したそうです。
高垣「今日、何とか出来てメンバーとセッション出来て良かったなぁと思っています」
(会場、拍手)


「Happiness」の話題は、全てグッズのお話でした。
グッズのスタッフさんが頑張った模様。
ポーチとキャップ以外は買いました。
YGCBの仲間に話したら「高垣彩陽コラボってどういうこと!?」と驚かれたそうです。
ちょっと、ドヤヒーかな。


その流れから、小林香さんの話に。
高垣「オーチャードを観に来て下さった時に、「英語も素敵だけど、彩陽は日本語
歌ったらいいのに、母国語だし」って言って下さって。それを言ってもらった時に
「絶対次にmelodia作る時に、香さんに詞を書いてもらおう」と勝手に決めてて」
それがキッカケの一つ。
高垣「日本語で作品、気持ちを届ける、セリフを届ける、そういった事をやってきて
日本語ってすごく綺麗だけど難しいなぁという思いもあり、だからこそチャレンジ
したい気持ちがあり『melodia 4』で、自分の中のテーマで日本語というのがありました」
香さんに「アナスタシア」の中の曲の訳詞を頼んだが
米国からの許諾が下りたのが、レコーディング当日の朝!凄いな。


11.Journey to the past〜心のままに〜(『melodia 4』)
12.夢のとなり


MC
高垣「ありがとうございます!」
(会場、拍手)
高垣「何と早いもので、もうここから、終盤戦に入って参ります」
このコンサートでは、色んなジャンルの曲を歌っているという話から
高垣「ここから盛り上がっていきたいと思います。元気ですか?!」
とか煽る。


13.Futurism
14.Meteor Light
15.君がいる場所


高垣「皆さんの熱い思いをぶつけてくれて、ありがとうございました!」
(会場、拍手)
高垣「あと1曲となりました」
(会場、「えっ〜?」の声)
高垣「早いですよね」
このあたりは毎度おなじみ。
360°ライブを「企画ライブ」と言ってるのが面白い。
このコンサートは、1から作り上げていて違う、というニュアンスがあった。
同じイメージのコンサートは、前回のツアーだそうです。
そのあたり、厳密に分類しているのが、へぇ〜という感じでした。


ここで
高垣「高垣彩陽を初めて見た人?」
恒例のアンケート。何人かいましたが、ゼロだったらどういう反応だろうか。
高垣「中野の中の人です!」
本日の初ダジャレでした。
グッズを買う時の注意として(ダジャレ言う雰囲気)
高垣「サンブラザで、あっ、お客さん、それサンプラ(サンプル)です」
(会場、少しの歓声)
高垣「えー、どうすんだこの空気、みたいなね」
(会場、少しの笑い)
高垣「えー、皆さん、いいダジャレがあったら、メモリーや(Memoria)つって」
(会場、拍手と歓声)


高垣「本当に、本日はありがとうございました!」
(会場、拍手と歓声)
高垣「今日、有難いなと思ったのは「縁」!」
お着替えタイムに、楽団が演奏していました。
作詞・作曲したという説明。弾き語りは1回だけです。
あやひー、「縁」が演奏された嬉しさの表現で、鼻息荒く着替えのマネをする。
高垣「今、天の声で「いい話して下さい」って言われて(笑)」
(会場、爆笑)
高垣「着替えのくだり、いらなかったね(笑)」
いい話が台無しに。あやひー、イベントでもトイレの話とかするし(笑)。
イヤモニからの指示(天の声)をハッキリ言ったのは初めてかな。


今回の『melodia 4』の日本語重視の姿勢として、ラストは「糸」と解説。
高垣「皆様と今日お会い出来た、このご縁、縁に感謝して、そして今日出会って
一緒に過ごした時間が、また新しい何かを生み出しますように、祈りを込めて
最後はこのナンバーでお別れしたいと思います。聴いて下さい、「糸」」


16.糸(『melodia 4』)


高垣「ありがとうございま〜す!」
あやひー、一旦退場。


アンコール(観客、拍手で)
あやひー、登場。スヌーピーTシャツに着替えてます。
高垣「アンコール、ありがとうございま〜す!」
(会場、拍手)


ここからは、告知タイム。
ミュージカル「SMOKE」のお知らせ。
舞台(あやひー)と客席の近さを、ピアノとの距離で示すあやひー。
実際は舞台が低いので、ほぼ見おろす感じです。
「ラフィングライブ」のお知らせ。
スフィアのお知らせと言うと「おっ!」どよめく観客。
高垣「あたし一人の時に、新情報は無いからね(笑)」
そりゃそうだよね。
チョコまつりと10周年スタートライブの件。
韓国の話は無かった。


今回の物販について
パーカーをお薦めした後で
高垣「キャップとグラスが、まだ余裕があるという事で、ゲットして頂きたいです(笑)」
この後、私はパーカーとグラスも買ってしまった(笑)。


高垣「実はね、我が家と私で、今回結構買ったんですよ。これがいくつ欲しい、これが
いくつ欲しい・・・ま、親戚だったり。だって、こんな事ってないじゃない!だから、
親戚とか、お世話になった方とかにね、プレゼントしたいと思って。数を色々書いて
渡したところ、「マジですか?」って。一応、お支払いしたんですけど、あのー、その
封筒を無事にマネージャーさんに渡すまではドキドキするくらい、それくらい買い込み
ました(笑)」
あやひーのお世話になった人って、大変な人数になるんじゃないかと。
一体、いくら買ったんだ(笑)。


高垣「グラスとか乾杯したいじゃないですか!(笑)。だってこっちに皆がいて、ここに
高垣彩陽の名前がある訳ですよ。それで、パーテーとかね使いたいと思って」
ちょっと何言ってるか分からない。


後藤さんを呼び込む。色々とお世話になっている事を説明。
高垣「なんか、後藤さん、やって欲しい事あるんだよね(笑)。リハの時に急に言いだした
んですけど、このオーディエンスに「みゆちゃん、最高!」って言って欲しいと」
(会場、大喜び。拍手と歓声)
後藤「今日、宮崎から両親が来ておりまして・・・。娘、頑張ってるんだなと、この場を
ちょっとお借りして、夢だったので」
高垣「(後藤さんは)Retrospectiveというユニットをやってるんですよ。チェロのユイコ
ちゃんとね」
あやひーの音頭でやる事に。
高垣「宮崎のご両親もご一緒に!(笑)」
全員「みゆちゃん、最高!」
後藤「ありがとうございました」
親孝行が出来ました。


あやひー、「ひめゆり」について13年前の出演から話す。
高垣「その「ひめゆり」のナンバーから聴いて頂きたいと思います、「生きている」」


17.生きている


伴奏は、後藤さんのピアノのみ。
他の楽団メンバーを呼び込む。
第1バイオリン:地行美穂
第2バイオリン:白澤美佳
ビオラ:小室明佳里
チェロ:河内ユイコ
河内さんの紹介をしながら
高垣「私がキューピッドなんだよ!」
ドヤヒー。Retrospective結成は、バースデーイブコンサートで共演して知り合ったから。
あやひー、ファン同士が結婚した事にも触れる。


あやひー、声優の仕事を語る
高垣「キャラクターソングは、声優の特権だと思っていて」
やはり、長くやってるアニメからでした。
ピアノと弦楽カルテットでの演奏。


18.教室モノクローム


バンドメンバーを呼び込む。
ベース:山田章典
ギター:山本陽介
ドラム:今村舞(まいまい)
キーボード(バンマス):籠島裕昌
メンバー紹介、山本さんのサロペットをいじるあやひー。


高垣「最後に何を歌うか悩んだんですが、「Memoria×Melodia」の思い出も
沢山ありますし、あの日から今日まで皆さんも色んな事があったでしょう。
本当に出会って下さってありがとうございます。日々を重ねて色んな出会い、
嬉しい事も、そうじゃない事もあるかも知れないけど、一つ一つ積み重ねて
いつか振り返った時に、ああ良かったなぁって思える日々が、絶体絶対待って
いると思います。そんな中で、今日という日が、一緒に過ごした時間が、振り
返った時に、心の中で少しでも煌めく時間でありますように、願いを込めて
今日もですし、明日からも、あなたにとって、たからもののような日々で
ありますように。その想いを込めてこの曲を最後に届けたいと思います、
「たからもの」


19.たからもの


高垣「どうもありがとうございました!」
(会場、拍手と歓声)
マニュピレーターの人も呼び込んで、一列に並んで最後の
「ありがとうございました」
高垣「またどかで、笑顔で会いましょうね。ありがとうございました!」
終演


良いコンサートでした。楽しかったです。
正直、セットリストの本当の意味は、あやひーにしか分かりません。
Memoria×Melodia」と同じ曲もありましたが、7年前を知らない人には通じない
話ですし。
それでも『melodia 4』の新曲5曲を網羅していたし、色々なジャンルの曲を知って
欲しいという、あやひーの願いも果たされました。
クラシック曲から映画音楽、オリジナル曲、アニソン、ミュージカル曲、J-POP、
キャラソンまでを1回のコンサートで歌える人は他に思い浮かびません。
それに、あの高いレベルの歌唱力ですからね。


お花を贈っていた奥井雅美さんも、「私の主観ですが」と断ってはいますが
「歌うまかったなぁ」「声優さんの中でもトップクラス」とツイートしています。
まぁ、私の主観では「声優さんの中でもトップ」ですけどね(笑)。


このコンサートが映像化されないのは、本当に痛恨の極みだな。責任者出て来い!