映画『私は、マリア・カラス』を観ました。

2010年3月10日分から、試験的に書いています。
本家(2009年1月5日〜)は、こちらです。
http://stsimon.seesaa.net/


マリア・カラス(1923〜1977)は、20世紀最高のソプラノ歌手と謳われた、既に
伝説の歌姫(ディーヴァ)です。


クラシック音楽ファンならば、知らない人はいない筈です。
この映画は、新たに集めた自叙伝、手紙、映像を沢山使ったドキュメンタリーです。
朗読部分は女優を使っていますが、映像の中の実際の発言と比べても、声に違和感
がありません。非常に面白かったです。


学校時代の恩師による証言もあります。
○入学は17歳からなのに、13歳の時に年齢を偽って入学。
○誰よりも早く来て、誰よりも遅く帰った。
○教室に5時間もいる生徒は、マリア・カラスだけだった。
つまり、天才なのに誰よりも努力家だった。


マリア・カラスは、圧倒的な歌唱力とギリシャ的な美貌、そして数々のスキャンダル
によって、一般社会でも抜群の知名度を得たというのが皮肉です。


○28歳年上の男性との結婚
→旦那はマネージャー的な仕事だったようです。
後にカラスに「金と名誉にしか興味がない俗物」と酷評されて別居へ。
○数々の公演キャンセル
→カラス曰く「私よりキャンセルが多い歌手もいる」
○結婚しているのに、ギリシャの海運王オナシスと恋愛関係になる。
→後にオナシスの裏切り(ケネディ大統領未亡人との結婚)にあう。
→オナシスとジャクリーン・ケネディとの結婚を新聞で知ってショックを受ける。
 (オナシスからの連絡は無かった)
→そして、オナシスとの関係が復活する。
→53歳で心臓発作による急死(謎もある)。


沢山のインタビュー映像が、まるで女優のように見えます。
マリア・カラスは、オペラでの演技にも定評がありました。
曰く「演技力のないオペラ歌手は論外です」
カッコいいな。
いずれにしても、こんなオペラ歌手・ソプラノ歌手は二度と出ないでしょう。


あやひーはイタリアオペラを勉強していたし、マリア・カラスの主戦場もイタリア
オペラでした。当然、マリア・カラスの音源も聴いている筈ですし、一体どんな
感想を持っているのか、非常に興味深いです。
今回の映像でマリア・カラスが歌っていた曲は多いです。
その中で、あやひーに歌ってもらえそうな曲は
○私のお父さん(あやひーの尊敬している本田美奈子.さんも歌ってます)
○恋は野の鳥(ビゼー作曲「カルメン」より)
ぐらいかな。


まるでイタリアオペラのヒロイン(悲劇が多い)のように生きたマリア・カラス