週刊競馬ブック(1/26、27号)の「馬場レポート」が面白い!

2010年3月10日分から、試験的に書いています。
本家(2009年1月5日〜)は、こちらです。
http://stsimon.seesaa.net/


日本の馬場研究の第一人者と言っても過言ではない小島友実(こじまともみ)さんに
よる「改めて考える理想の馬場とは」が良かったです。


去年のJCでアーモンドアイによる驚異的なレコードにより、日本の時計の速い馬場
に対する関心が改めて高まりました。
小島さんが、有識者JRA関係者などにインタビューや提言をしています。


近年の日本の馬場は
①芝の管理方法の向上
②馬場の硬さ(故障の大きな要因)を防ぐパーチドレン(トラクターみたいな機械に
 針が沢山付いていて馬場に刺す)によるエアレーション(馬場に空気を入れて柔ら
 かくする)作業→クッションの利いた馬場になり時計がかかる。
を行っています。


ところが、それにも関わらず時計は速くなる傾向があります。
去年のJCがその象徴です。
JCに外国馬が来なくなった原因の一つが馬場の硬さへの懸念です。
硬い馬場→速い時計→脚部への負担が大きい→故障の原因、と思われているのです。
欧米の芝2400〜2500mだと、日本より10秒以上遅い事もザラです。


今回のレポートはそのあたりの問題にデータで答えています。
個人的にザックリ(独断で)まとめると
①ここ30年ぐらいのスパンだと、故障率は減る傾向にある。
→これは意外でした。
②馬場内部は柔らかくなっているが、表面の芝がシッカリ生育しているので蹄の
 引っ掛かりが良くなり時計が速くなる。
→なるほどという気もしますが、海外の先入観を覆すのは難しいようです。
JRAは現状がベストとは思っていない。
→明言はありませんが、タイムが遅くなるような馬場改良を模索している模様。


個人的には、国枝調教師の言うように、マイルで1分34〜35秒台、2000mで2分1秒台
は良い指標だと思います。
レコードで勝った馬が1年以上未勝利とかもありますからね。
確かに故障はしてないかも知れませんが、肉体的なダメージが残っている事を暗示
しています。


いずれにしても、馬場まで読まないと馬券も当たらん時代。読んでも当たらん・・・。