2016年将棋界の一番長い日。

2010年3月10日分から、試験的に書いています。
本家(2009年1月5日〜)は、こちらです。
http://stsimon.seesaa.net/


2/27(土)は、将棋A級順位戦の最終対局5戦が一斉に行われました。
プロ将棋の最高位は名人です。タイトル戦はいくつかありますが、一番長い伝統を誇る
のが名人位なのです。
順位戦はA級、B級1組、B級2組、C級1組、C級2組に分かれています。
奨励会の激戦を勝ち抜けると、C級2組に出場出来ます。ここからがプロ棋士です。
毎年リーグ戦を行い、上位2名が上のクラスに上がります。
そして、名人への挑戦権を懸けて戦うのが、最高峰のA級順位戦です。
しかし、毎年成績下位の2名はB級1組に降級となります。
A級にいる事は、一流棋士の証明なのです。
「将棋界の一番長い日」は、名人挑戦者が決まる意味もありますが、A級に残留するため
の死闘が注目されるのです。
かつては、NHKで一日中中継されていましたが、最近はニコ生みたいです。


今回は、私が好きな棋士の一人である広瀬章人(ひろせあきひと)八段の残留を願って
いました。昨年A級に昇級し最後まで名人挑戦者争いに残りました。
今年は出足が悪く、7回戦まで1勝6敗と陥落の危機でした。
8回戦で勝ち、2勝6敗で最終戦です。
順位は下から2番目なのですが、最終戦に勝てば残留、負ければ陥落と分かりやすいです。
普通はボーダーラインの場合、自分の勝敗と他の人の勝敗が複雑にからみます。
一時不調でしたが、最近は立ち直って来ているし、広瀬八段のブログでも「ある意味では
とてもはっきりした立ち位置といえます」と開き直っている風でしたので期待してました。
結果は見事に勝って残留です。おめでとうございます。
広瀬八段に、とばっちりを受けたのが、郷田真隆(ごうだ まさたか)王将です。
自身も勝って3勝6敗ですが、前期順位の差で陥落です。
王将というタイトル保持者ですら陥落するのが、A級の怖いところです。
因みに、広瀬八段が負けた場合は郷田王将が残留でした。


さて、そんな興奮も覚めやらぬ翌2/28(日)。
テレビのNHK杯戦で、何と広瀬八段と郷田王将が対局。
これは録画なので、1ヶ月以上前に終わっている対局です。
しかし、放送のタイミングがあんまりだよ(笑)。
結局ここでも、広瀬八段の勝ち。一八への角打ちは名手じゃないかな。
郷田王将ファンには、踏んだり蹴ったりだな。


アナログ派らしい郷田王将も好きなんだけど(笑)。