高垣彩陽さん出演の配信朗読劇『予告犯』(2018-09-19)

会場 池袋あうるすぽっと 開場13:30 開演14:00


私のように、今回初めて『予告犯』に触れる人間も多いだろうし、漫画が原作と
いうのは考えないで、独立した舞台として観るように務めました。
それが、最低限のマナーだとも思いました・・・思いましたが色々気になる点も。
これは、2回目の観劇だからかも知れませんが。
女刑事は、相変わらずカッコ良かった!


ハローワーク職員の態度が酷い。
「(仕事が)見つかる可能性は薄いと思いますよ」
私の経験からも、こんな事を言う職員は絶対にいません。もっと事務的ですよ。
職員の心の声なら分かるけど(笑)。


○メガネはブラックジャツクかよ。
たった2つの症状からヒョロを「腎不全」と断言。ひきこもりなのに名医過ぎます。


○廃棄処理場の現場監督が、あまりに「カイジ」的で、つまり漫画的で笑う。
「(死体を)早く埋めろ、臭うから」って、一応日本は法治国家なんで、埋葬許可
が必要です。


○政治家の誘拐が簡単過ぎる。
何のコネも無い「シンブンシ」が国会議員に近づけないでしょう。まして誘拐
なんてハードルが高い。


○「シンブンシ」が復活(1人だけのようですが)した以上、吉野絵里香の復職まで
描いて欲しかった。


○前回観た比較で言えば、役者さんがセリフを噛む場面が今回は多かったかな。
作品の流れを阻害するような事は無かったですが。
それから、ゲイツの滑舌が他の役者さんより、かなり悪いです。
セリフが多いから目立つのかも。


○あやひーが色んなニュアンスで「バカ!」と言っていた気がします。
あやひーに優しく「ばかぁ」と言われたい人生だった(笑)。


漫画でのリアリティと、生身の人間が演じる舞台でのリアリティは別物だなと思い
ました。その差をまだ埋め切れていない印象です。
そういう荒削りな部分はありますが、非常に現代的というか、今起こっている事件
をネタにしているのは意欲的ですし、面白かったです。
これは、シェイクスピア作品が、どんなに名作と言われても、ピンとこないセリフ
も多いですからね。その点で確かにアドバンテージはあります。
今後、更に練り上げられる事を期待します。


あやひーの演技が素晴らしいので、吉野絵里香のスピンオフ作品を希望!