戸松遥first livetour2011「オレンジ☆ロード」BD&DVD

2010年3月10日分から、試験的に書いています。
本家(2009年1月5日〜)は、こちらです。
http://stsimon.paslog.jp/


戸松遥さん、遅くなりましたが、発売おめでとうございます。
発売日の2月22日に入手しましたが、会社員は時間がないのでお楽しみは
週末に取っておきました。


いやー、実に楽しいライブ映像でした。
衣装も何回もチェンジして、戸松遥さんらしい「魅せる映像」になっていま
した。
前から書いているけど、戸松さんの歌はミュージッククリップがあると何倍
も楽しめます。考えてみれば、今回のライブでは19曲ミュージッククリップ
付きな訳で楽しいに決まっています。
それにしても驚くのは曲のバラエティの豊富さです。
祝詞(のりと)からテクノまで、全く違和感無く同居しています。
戸松さんは、スフィアの中で一番役者的なアプローチで歌に向かっている
印象がします。
一見するとアイドル的なステージだけど、実はしっかりした軸があると思い
ます。まぁ、「中身は男子中学生」の戸松さんだけど(笑)。


実はちょっと心配していた点がありました。
実際のライブ会場で聴いた時は、音程のズレがかなり気になりました。
今回の映像を観ると、特に修正はしていないようです。
ズレはあるけど、あんまり気になりません。
ライブ会場では、不自然な大音量に拡大しているので、ズレも強調されて
しまうようです。あの大音量の歪みは神経に障ります。
皆、よく平気だよなぁ・・・。
このライブの構成・演出の人が「戸松のライブはお祭りなので、とにかく
大音量でドッカンドッカン」みたいに書いていて、ガッカリしましたよ。
音質について、もっと考えてもらいたいものです。


さて、曲で一番注目していたのは「産巣日の時」です。
イベントレポと、若干ダブリますが誰も覚えていないだろうし(笑)。
この曲はCDタイトル曲でありながら、ライブで歌っていない唯一の曲でした。
戸松さんの曲で、色々な意味で一番の難曲だと思います。特にライブでは。
祝詞みたいな静謐な曲なので、ライブのハイテンションの中でどう歌うのか
特に戸松さんのテンションはいつも高すぎるので、中々難しいと思っていま
した。
今回は、この曲の前に「パズル」「Star☆Tripper」とテンション低めの曲
を並べました。そして衣装チェンジで更に落ち着かせる作戦でした。
セットリスト考案は、戸松さんなので流石に考えましたね(笑)。
私は以前に「テンションの上がらない開演最初の曲として」提案しました
が、似たような状況を作ったと思います。
歌の出来も良かったです。
CDのように静謐かつ透明感のある歌い方は出来るのだろうか、と思っていた
のですが、良い方向に予想を裏切られました。
イベントレポでも書いたけど、ごく普通に歌っていたのですが、明澄で力強
い歌声でした。あやひー曰く「荘重」。そう、そんな感じでした。
力強い女神が歌う曲になってました。CDの方は母性的な女神が歌う曲かな。
ライブの時は、歪んだ大音量でしたが、今回の映像で色々と確認出来ました。
それから、この時は浴衣ドレスみたいな衣装で雰囲気も合っていました。
この後、この衣装で「Counter Attack」を歌ったのですがシュールです(笑)。


カメラが沢山入っていた(スフィアの時より多い)ので予想はしていましたが、
歌っている時の映像の切り替えが多いなぁ。
1カットオンリー映像も選択でみられるようにして欲しいです。
何か手を加える事が、仕事しているみたいな意識なんじゃないかな。
アンコール時の衣装が露出多目です。
ベースを弾いている時に、細い太股(妙な言い方だな)がプルプルするのが
とても、よろしゅうおますなぁ。
「雪ダルマチャーム」の件も収録されていて楽しいです。


戸松さんのストレートな明るさとテンション、アイドル風の曲、しっとりと
した曲、神様の曲、恋する乙女の曲、宇宙人の曲、ロック風の曲というレン
ジの広さ。それらが相まって、祝祭的な空間を作り出していました。
これは、人為的にやろうと思っても中々出来ないでしょうね。
結局は、戸松さんの個性が創出した小宇宙です。
この空間の中では、少々のミスは気にならないのです(笑)。


「産巣日の時」の前のスライドショーカットはちょっと残念です。