近藤史恵の「ロードレース3部作」(勝手に命名)が面白い。

2010年3月10日分から、試験的に書いています。
本家(2009年1月5日〜)は、こちらです。
http://stsimon.seesaa.net/


スフィアと自転車は、あんまり接点がありません(笑)。
まぁ、ミュージックビデオに小道具として使われたくらいです。
スフィアメンバーが言及して印象深いところでは、ハルカスの高校時代の事件です。
自転車を盗まれたそうですが、それが声優になってしばらくしてから発見されたそう
です。実家から連絡があったと、確か「ひとりごと」で語ってました。
あきぽんの件の方が面白いです。何と、警官から職務質問(笑)。
大型の黒い自転車、しかも鬼ハン車に乗っていたそうで、度々警官から職務質問を受け
たそうです。もちろん、盗難車と疑われての事です。確かに、それは不審者だな(笑)。


閑話休題
サイクルロードレース(自転車競技)を描いた、近藤史恵さんの小説『サクリファイス
『エデン』『サヴァイヴ』がメチャ面白いです。
ロードレースは団体競技ですが、チームのエースを勝たせるためにアシストという役割
の選手が存在します。主に、そのアシスト、決して勝つ事を望まれない、脇役に徹する
選手の内面が非常にリアルに描かれています。レースの描き方も素晴らしいです。
欧米では、ロードレースはサッカーの次に人気のある競技だそうです。
つまり、名誉と金が常に絡みます。
世界最高のロードレース、ツール・ド・フランス。このレースも近年は薬物ドーピング
問題ばっかりで興ざめです。
そして、TV中継もNHK時代は、色々と戦術面の解説も詳しくて楽しかったし、とても勉強
になりました。人間ドラマも凄かった。そして、フジテレビへの移管。これが最悪でした。
何しろ「英雄たちの夏」とか、陳腐かつレースの本質からズレまくりのタイトルを付けて
ました。ダイジェストなのにCM入りまくり。全く、民放にはスポーツ中継する資格が無い
と思わせてくれました。今日に至るまで、事態は変わらずですなぁ(笑)。
最近は、NHKでダイジェストを放送していますが、正直あんまり観ません・・・。


さて、小説の方も、ロードレースは日本ではマイナースポーツだし、世界に通用する強い
選手もいない状況に忠実です。
やっと、本場チームにアシストとして参加するだけです。
そんな中で、ちょっとカタルシスがあったのが『エデン』の中の「ピレネー」という章。
ツール・ド・フランスでの、重要な山岳コースの一つです。
日本人アシスト、チカが偶然の展開もあって山岳コースで激走します。小柄なので下り
コースが得意という設定が生きます。山岳コースでは、ある地点を通過する順位順に山岳
ポイントを獲得します。チカは、結局そのステージを勝てませんでした。ここで勝ったら
リアリティーがありません(笑)。
駄菓子菓子、チカは山岳ポイントの合計では、その日のトップを取れたのです。
つまり、名誉ある山岳賞マイヨ・グランペールを取り、白地に赤い水玉の山岳賞ジャージ
を着る事が出来たのです。もちろん、1日だけなのですが、この場面には興奮しました(笑)。


本屋で偶然見つけました。これがあるから、本屋巡りは楽しいな。