『TENTH』(2018-01-20)

会場 シアタークリエ 17:00開場 17:30開演


TENTH(テンス)は、シアタークリエ開場10周年の記念コンサートで1/4〜1/31まで
上演されます。
上演内容としては
第1部 ダイジェスト公演→過去に上演されたミュージカルを週単位で1本上演。
第2部 ガラコンサート→「ガラコンサート」は「特別公演」みたいな意味で、過去
に上演されたいくつかのミュージカルから何曲かを抜粋して歌う形式です。
クラシックでも「ガラコンサート」はよくあり、色々なオペラから抜粋して歌う場合
が多いという印象です。


今回、あやひーは第2部に出演します。
あやひーは、シアタークリエで「ZANNA」と「きみはいい人、チャーリー・ブラウン
に出演したので、2週目はYGCB、3週目は「ZANNA」で出演します。
私はミュージカル好きというより、まぁ、あやひー好きなのであやひー目当てに
行くのですよ(今さら感)。


第1部
ニュー・ブレイン
2週目のミュージカル演目です。
私は全く知らないので、開演前にパンフレットで予備知識を仕入れました(笑)。


微妙にダイジェストされていたようで、パンフにあった主人公が「ブロードウェイ・
ミュージカルを手がけることを夢見ている」という設定は生かされていたのかな。
気が進まない「子供向け番組に曲を作っている」という話だけだった気がします。


オフ・ブロードウェイ作品らしく、ゲイとかユダヤ人とかの話をエンタメにして
いるのは凄いと思います。
一番驚いたのは、歌の割合が高い事です。普通の会話もほとんど歌になっています。
タモリの嫌いな「突然歌い出す」ミュージカルの典型かな(笑)。
それにしても脇役の人が歌が上手くて、主役の石丸幹二さんの歌が何となくパッと
しない印象でした。
しかし、第2部で歌った石丸さんの歌唱は見事だったので、単に曲のせいだと思い
ます。


「あやひごろ」(2018-01-19)で
「個人的にはYESという曲の歌詞が響きました♪」とあります。
これが気になりますね。曲の最初の
「どっちがいいか迷った時はイエス、イエスI Can、そうイエスと言うのがいい。
エスには未来がある」でしょうか。
いかにも前向きで、迷いが多そうなあやひー好みな歌詞、だと思います。
これ以後はテンポも早く「イエス、イエス」言っていて歌詞がよく分からないし(笑)。


第2部
ミュージカルナンバーを色々と。セトリは写真で。


流石にミュージカルのメインキャストなので、皆さん上手いです。
パンフで経歴見ても凄い人が多いです。
石丸幹二さん、田代万里生さんは、芸大声楽科かよ!
歌ってからMCで曲名とかの説明がありました。初めての人にも親切な構成です。
フリートークにも個性が出ていて面白いです。


個人的には、伊礼彼方(いれいかなた)さんのトークが面白かったです。
伊礼「クリエにはお世話になっていて、育てて頂いて、クリエをも育てた私です。
次の10年は日生劇場で過ごそうかなと。そのあとは帝国劇場で」
上昇志向が強い人なのか(笑)。


伊礼さんは、「ニュー・ブレイン」にも牧師役で出演しています。
ニュー・ブレイン」のメンバーを「濃い」とか「欠陥だらけ」とか褒める(笑)。
伊礼「僕たちの楽屋は1階にあるんですね。地下3階にはスヌーピー達がいるんです。
僕、お話した事がなくて。(楽屋に)入ったら、爽やか〜。もう1階と全然違う」
古田一紀さんを「フルカワ」さんと間違え、あとでイジられる事になります。
伊礼「うちの女子は身長も高くて、肌ツヤも・・無いな・・。もうB3の女子は凄いですよ。
もう、綺麗。ホントにピカピカしてる。AKBの田野ちゃん、可愛かったちっちゃくて。
あと、あやひ、高垣さん。僕は彼女が所属しているユニットの方と以前共演した事が
あってですね光栄です。楽屋ですれ違った時に、カコーンカコーンと音が聞こえて。
あやひが下駄履いてたんですよ。すごくカッコよくないですか?女の子がカコーン
カコーンって。何ですかそれ?って聞いたら、なんか「下駄ボイス」っていうらしく
て」
説明に苦労する伊礼さん。一枚歯の下駄で姿勢を矯正して発声を良くするらしい。
今後は、ゲタヒーと呼ぼう(笑)。
伊礼「僕もああいう作品に出たいな」
普段は、悪役が多いらしいです。


YGCBからは
1.「精神分析
2.「ベートーベン・デー」
3.「Happiness」の3曲を披露。
1.は村井良太さんと高垣彩陽さんのデュエット曲。
村井さんが下駄の話を振る。
村井「下駄はね、一体何なんですか?」
高垣「下駄はね、伊礼さんが言って下さってたんですけど、「下駄ボイス」っていう
私が・・・」
村井「下駄ボイス?」
高垣「という名前の下駄なんですけど。私が行ってるボイストレーナーの先生が考案
した下駄で、あの一本歯なんです、天狗みたいな。で、それが後ろ歯の下駄と前歯の
下駄と2種類あるんです」
一本歯が2種類とややこしい歯無しに、いや、話に。
早い話が姿勢矯正トレーニング用の下駄です。
本番前とかレコーディング前に使っているそうです。


最後に出演者全員が登場。
軽いトークなどがあって、「フルカワ」ネタやB3ネタなどを再び。
石丸幹二さんが締めの挨拶をして終演。


あやひーがマチソワの間に、姿勢矯正という基本的なトレーニングをしている事に
驚き、感心しました。
中々そこまでプロでもやらないからこそ、共演者にも驚かれた訳です。
偶然ですが、私も第九の練習の時に「腰で支えて正しい姿勢で」というのは嫌に
なるほど言われた発声の基本です。
だから「声の出方が全然違う」というあやひーの言葉は非常によく分かりました。
アフレコ現場での「白紙台本」とか、あやひーは現場で伝説を作る女ですな(笑)。


今回ミュージカル初心者でも楽しめました。小林香さんは東宝勤務だったとは!