高垣彩陽さん出演の配信朗読劇『予告犯』(2018-09-15)

会場 池袋あうるすぽっと 開場17:30 開演18:00




漫画が原作です。予備知識無しで観ました。
「シンブンシ」と名乗る3人組(新聞紙で覆面をしている)がネット動画で犯罪予告
をして、それを実行していく。それを追う警察とのドラマです。


舞台のセットは、ノートパソコンを模しています。
奥の画面には、実際に生配信されている場面のコメントが流れます。
これが「配信」の意味なんですね。
最初は見ていましたが、舞台に集中出来ないので途中から無視しました(笑)。
キーボード様の舞台は手前が少し低くなっていて、つまり傾斜があり、動き回る
役者さんは大変です。
あやひーが転ばないかと、心配でしたよ。
昔はよく転んだらしいので(笑)。一度だけ、ちょっと危ない場面がありました。


台本もiPadと現代的です。操作性は、紙と比べたら落ちる気はします。
落として壊れたら、どうリカバーするんでしょうか(笑)。代わりを持ってくるのか。
あやひーは、小柄だし手も小さいので、持ち方に苦労していた印象です。


話は現代的なテーマというか、モロ最近の話題を扱っていて、ピチピチと新鮮で
したが、最終的な着地点には呆然としました。
「シンブンシ」の最初の予告犯罪が、サッカーの悪質タックルを指示した監督を
罰するというもの。
これは、某日大アメフト部が題材ですよね。
流石に原作漫画には無いと思うけど、タイムリーで面白かったです。
以下も、現代のニュースになっているような事件が続く。


「シンブンシ」3人の過去も、今風で共感する部分も多いです。
個人的には、以前SEをやっていたので、ゲイツ君の話は分かるなぁ(笑)。
だけど、結末がぬるいというか、何も語っていません。
全て先送りって・・・。


結局、スタートから本質的に1ミリの変化も無し。女刑事が辞めただけです。
物語の作者って、自分なりに結論を出すのが仕事じゃないのか?
と言うか、そういう自分なりの結論を出すから、作者にとってのカタルシスがある
んじゃないのかなぁ。
作者の考えとか主張が全く見えないのです。書いてて何が楽しいのでしょうか。
あるいは、今は劇であっても結論を言わないのが主流なの?


さて、例によってここからが本題です(笑)。
お目当てのあやひーは、女刑事役でした。
「サイバー犯罪対策課の班長」って、ちょっと笑うけど。つい、実際の中の人と
比べてしまうのは仕方ないよね。


演技は流石に抜群の切れ味という感じでした。
男勝りのセリフや動きがキマッてますが、見た目が小柄でセクスィーなおみ足との
ギャップが大変よろしいです。
最前列の人達が「ふともも、ふともも!」とか「ズボンの中が見えそう」とか
ネットで騒いでいたようです。色んな意味で、けしからんです(笑)。
あの黒くて半透明で模様の付いた、ストッキングなのかタイツなのか、よく分か
らない物件は、何と呼べばいいのでしょうか。欲しいな・・・。


あやひーは、他にもラーメン屋の店員、フィリピン人(父親は日本人)の役をやって
いました。声質を自在に変えての演技は、性格描写にもなっていて流石です。
女性の役者は、出来る人もいるけど、このレベルの演技は中々無い気がします。
男の役者は、多役は無理ですね。大体、声質を変えられません。


次回は、双眼鏡持って行きます(笑)。