みどりのマキバオー

試験的に書いています。
本家は、こちらです。本家で更新出来ないトラブルが。やっぱり引越しするかな。
http://stsimon.paslog.jp/


第48回のプラネットスフィアで、豊崎愛生さんが「みどりのマキバオー
について語った言葉。
「あたしが生まれて初めて全巻購入して号泣した漫画だよ!」に激しく
刺激されて再読しました。ジャンプコミックスで全16巻です。
現在では、文庫版全10巻で入手出来ます。


いや〜、面白いです。正しい「競馬漫画」ですね。
私はある時期、競馬に熱中というか熱狂していました。
だから、非常に良く分かる部分が、本筋のストーリーとそれ以外の所でも
あるんですよ。
日本の競馬史のエピソードとか、モデルと思われる牧場とか馬とか。
山本菅助とフウリンカザンのエピソードは、明らかに山本正司騎手
(現調教師)と快速馬キーストンの感動話が下敷きになっています。
有馬記念に出走出来ないベアナックルのセリフ「勝っても賞金いらんから!
大外の枠でいいから出してくれ!」
これは、無敗の外国産馬マルゼンスキーが規則で日本ダービーに出走出来
なかった時の騎手の言葉ですね。語り継がれています。
本多リッチファームはどうみても、社台グループでしょう。
鬼の半蔵は柴田政人騎手ですし、滝川は武豊騎手です。
テレビ解説の王川さんは、大川慶次郎さんです。
分かる人には分かる「ライアン」に爆笑です。


私は「実際の競馬」というフィルターを通してしか読めません。
ジャンプ漫画ですけどね。
作者のつの丸さんが毎巻コメントを書いていますが、もの凄い競馬ファン
である事は確かです。
じゃないと、あんな詳細に競馬とその周辺の事情は描けません。


だけど、豊崎愛生さんが読んだのは小学校高学年から中学生ぐらいだと
思います。多分、高校生にはなってない時期ですよ。
その年代の女の子に、競馬の知識はないと思います。
一体、どこに感動して号泣したのか気になります。
主人公の名前、うんこたれ蔵(うんこたれぞう)ですもんね。
確かに、スポコン物として読む事は可能です。ですが、あの絵柄が(笑)。
登場人物は、全員唇が分厚くて暑苦しいです。
ハゲで全裸の観客は乱舞しています。


純粋にストーリーに感動したのでしょうか。
しかし、予想される感動ポイントに行くまで読み続ける事が大変だとも
思いますよ。
馬や人が与えられた運命や過酷な状況の中でも、誇りを持って前向きに
立ち向かって行くのが基調なのですが、ギャグ色も強いですからね。
複数の女子に聞いたら拒否反応が(笑)。
「あの絵柄で笑わせようとするのが嫌」だそうです。ですよね、普通。
豊崎さんは、中学の時はバスケ部だったとか格闘技が好きとか、若干
体育会系のセンスを持っているようですが、それにしてもねぇ。
私も、豊崎さんと1時間ぐらい話し合えば納得出来ると思います(笑)。


豊崎さんの「夫」である戸松遥さんにも、読んでもらいたいです。