「Pick-up Voice」(2010年4月号)

紹介が遅れてしまいました。
戸松遥さんが、カラー7ページで特集されています。
1stアルバム「Rainbow Road」関連のインタビュー記事です。


やはり、このアルバムが歌う事への意識が変わったターニングポイント
だったようです。
「やっと、最近<戸松遥の歌い方>というものが分かってきたんですよ」
まだ手探りの部分も多いけれど、歌う事のコツが掴めてきたそうです。
「それに気がついてから、歌うことが何十倍も楽しくなったんです。私に
とって大きな収穫だと思ってます」


自分の歌についての自己分析は
「歌によって声が変わったり、歌い方が変わるところだと思います。でも
これって、無理に変えようと思って変えているわけではないんですよ。
歌詞を見てその歌が何を伝えたいのかを考えて、その雰囲気をメロディと
共に歌に込めるのですが、アルバム収録曲それぞれ伝えたいメッセージが
違うので、私の歌い方も変わってしまうんです」
戸松さんの演技的な歌い方については書いた事がありますが、ご本人が
これだけしっかりと分析しているのは立派だと思います。
20歳になったばかりなのに・・・。


声優であることとの関連を聞かれて
「私はお芝居の時も、ひとつの役にどっぷりとのめり込んでしまうと言う
か。そういう不器用なタイプの役者なので、余計に楽曲ごとのカラーや
個性が強く出ているのかもしれません」
これは、非常に興味深い発言です。
一般的には、戸松さんは器用な役者と思われていると思います。
色々な声質を使えるとか、演技の幅の広さとか、アフレコ現場での修正
能力の高さとか、私もそんな印象は持っています。
もちろん、単純な器用さではなく、戸松さんの演技の本質に関わる問題
だと理解していますが。
でも、この自己分析は面白いですね。
私も1年に1回ぐらいは、ちゃんと戸松さんの演技についての考察をまとめ
るべきですね。そうしないと、ブログの名前が泣くというものです。


あとは、レコーディングスケジュールに余裕があった話。
「本当はテンション120%で歌うべき歌なのに70%の自分しか出せない
なら、無理にレコーディングしてしまうのではなく勇気を出して諦めて、
次回にまわすということですね。ちょっと前の私だったら、絶対に無理
してでもレコーディングしてしまっていたと思うんですよ」
作品の完成度を上げるためには、納得できる状態ですべきという話です。
突っ走るだけではなく、立ち止まってみるというのは成長ですよね。


戸松さんの演技に関連した発言は、常に興味深いものがあります。