シブすぎ技術に男泣き!

2010年3月10日分から、試験的に書いています。
本家(2009年1月5日〜)は、こちらです。
http://stsimon.paslog.jp/


戸松遥さんが人の結婚式で号泣したからでも、豊崎愛生さんの音楽趣味
がシブすぎるからでもなく、コミックのタイトルです。
ちょっと無理があったかな(笑)。


さて、内容ですが半導体製造装置のエンジニアを10年やった、現在漫画家
見ル野栄司さんが日本の製造業の技術者を訪ねたり、自分の体験を語っ
たもの。最後に感動して、男泣きするパターンです。
「今の日本を造ったのは政治家でも商社でもマスコミでもない・・・それは
中小企業の技術者です!!」というのがコンセプトかな。


絵は下手です(笑)。
だから、最初は違和感があるのですが、後半の自分の体験談というか失敗
談になると妙に合う感じになります。
売れそうもない機械を必死に作る様子は、他人事ではないなぁ(笑)。


後は、現場に必ずいる達人の言葉が深いです。
「設計は思いやりだ」とか「六角レンチの回し方でそいつが何年目か分かる」
とか「この機械は生きてやがる」とか、ハッタリ込みで痺れます。
現場でのトラブルに対応する達人の工夫というか知恵も素晴らしいものが
あります。
役に立たない責任逃れする人とか、何をやっているか不明な人とかリアル
すぎて笑えないんですが。借金してドロンする人とかも本当にいたなぁ。


私の父や母方の祖父も物作り系だったので、私にもその血が流れているの
は間違いないです、多分・・・。
子供の頃、周りから「不器用」と言われ続けたので、そっち方面には進みま
せんでしたが(笑)。
大学の卒業研究で、実験機械を自作した時に、半田付けの技術や溶接で
「天才」とまで言われたのですが、手遅れでした(笑)。


出来た製品が、全てブラックボックスみたいになるのも寂しいです。
物作りの現場の一端を知る意味でも、この漫画はお勧めです。
うん、エピソードにバラつきはあるけど、中々面白かったですよ。


まぁ、文科系の人は読まないだろうなぁ、タイトルから(笑)。