森田童子という生き方

2010年3月10日分から、試験的に書いています。
本家(2009年1月5日〜)は、こちらです。
http://stsimon.paslog.jp/


森田童子(もりたどうじ)という女性はシンガーソングライターで、活動し
たのは1975年-1983年です。
フォーク系ですが、当時としてもややマイナーな感じだったようです。
個性派揃いのフォーク系の中でも、オンリーワンと言ってもいい個性です。
声高に歌わず、囁くような呟くような歌は能登麻美子さんの声に少し似て
いるかも知れません。いや、もっと切ないかな。


彼女が作詞・作曲して歌った「ぼくたちの失敗」という曲がテレビドラマ
「高校教師」のOP曲として使われ、95万枚のヒットになりました。
私はそれ以前から知っていて、時々聴きたくなる人です。
本当に少女のような歌声と人間の弱さを優しく歌う歌は、心の柔らかい
部分に染み入るものがあります。
「高校教師」の内容に良く合っていると思っていたのですが、逆にこの曲
からドラマのイメージを構想したそうです。そりゃあ、合う筈です。


しかし、30年後に自分の曲が歌っていた時には考えられないヒットをした
というのはどんな気分なんでしょうか。
引退後は、主婦として生きているらしいです。
ヒットした時も、再び顔を出す事を拒否したそうです。
今残っている写真も、必ずサングラスをしていて素顔の物はないようです。
写真と歌のイメージも違います。名前も芸名ですしね。


デビューのきっかけも、持参した自分で作曲した曲をその場で歌った事か
らだそうです。本人は作曲だけのつもりだったのです。
デビューしてからも、小さなライブハウスでの活動に拘り、メジャーに
なる事を頑なに拒否し、そして時代に合わなくなったと感じたら静かに
フェードアウトする。何だか徹底しています。


私が持っているのは、ベストコレクション盤なのですがこれ以外にも良い
曲は多いと思います。
ドラマに使われた「ぼくたちの失敗」とか「たとえば ぼくが死んだら」
の他にも「さよならぼくのともだち」「君は変わっちゃったネ」、珍しく
テンポの良い「センチメンタル通り」なんかは好きだなぁ。


ネットに森田童子さんが、チェロを演奏している写真がありました。
とてもカッコ良くて、上手そうです。
また「サルビアの花」という曲について語っているのがあって妙な気分
です。「サルビアの花」が大好物な戸松遥さんを思い出して(笑)。
森田童子の曲は、スフィアならば豊崎愛生さんに合いそうだなぁ。


何年か後に、戸松遥さんが歌うのを聴いてみたいと思います。