波動スピーカーの謎

2010年3月10日分から、試験的に書いています。
本家(2009年1月5日〜)は、こちらです。
http://stsimon.paslog.jp/


2010年6月3日の記事「シブすぎ技術に男泣き!」なんですが、この本の中で
とても気になった部分がありました。


それは、波動スピーカーというスピーカーシステムです。
本での紹介によると、通常2本で構成されるスピーカーシステムなんですが
太鼓みたいな円筒形の横置きで1本だけのシステムです。
金属ではなく、木と紙で出来ているそうです。


そして、その音は「演奏者が見える」「音もいいがどこから音が出ているのか
わからない」「どこで聴いても演奏者の配置がわかる」そうです。
この会社の社長さんの説明では「音響工学的に矛盾しているので説明しても
難しい」との事です。
社長も音響と全く関係のない仕事をしていた人で「アイデアが天から降って
きた」「アイデア3秒、開発3ヶ月」というのがストーリーです。


波動なんちゃら、というネーミングはオカルト系、トンデモ系を連想させる
んですよね。
しかも、このスピーカーに感銘を受けた大手メーカーが、そっくりな物を
作っても同じ音が出なくて、社長は「思いやりが足りないのでは?」と言っ
たとか。もう、怪しさ炸裂なんですけど(笑)。


駄菓子菓子、ネットなんかで試聴した人とか買った人とかの評判は良いの
です。もちろん、否定的な意見はあるし1本10万円という価格に対しては
「原価は5000円」という声もあります。
音だけを公平に評価すると、良い評価が多いようです。
しかし、理論的な裏付けに関しては非常に怪しいです。
開発元のサイトでも、その事については触れていません。
これは、賢明な態度かも知れません。
別の代理店みたいなサイトでは「最先端の波動エネルギー技術を導入する
ことにより」とあって、完全にトンデモ系です(笑)。
まぁ、音響に関しては未知の部分も多いとは思いますが「波動エネルギー
技術」って何だよ!


以上から推理すると、直感で作ったスピーカーだが良い音はする。
しかし、その音響理論については、作った人にも分かっていない。
と考えるのが妥当でしょう。
とりあえず、面白そうなので資料を取り寄せてみます。
試聴ルームもあるようなので、手持ちのバッハ「マタイ受難曲」とか「無伴奏
チェロ組曲」で試してみたいです。
もちろん、戸松遥さんのCDとかスフィアのCDでも試したいですね。
買いたくなったらどうしよう・・・。
タモリ倶楽部でやってた塩化ビニール管のスピーカーと、どう違うのかも
興味あるんですが。


戸松遥さんのあの元気さは、波動エネルギーなのかも(笑)。