「ヤマカン★ダンスナイト」(2010-06-29)

2010年3月10日分から、試験的に書いています。
本家(2009年1月5日〜)は、こちらです。
http://stsimon.paslog.jp/


映画「私の優しくない先輩」の試写会です。
当選したので、仕事帰りに行ってきました。
主演は川島海荷さんとお笑い芸人金田哲(はんにゃ)さん。
九州の小さな島に住む女子高校生の青春ラブコメディです。
ダンスパフォーマンス付き試写会という事ですが、お客さんが踊る訳では
ありません。


ご存知とは思いますが、この映画の監督は「かんなぎ」の山本寛(やまもと
ゆたか)さん、通称ヤマカンです。
イベントタイトルにも使われていますし、こっちの方が通りがいいです。


そして、戸松遥さんが友情出演している情報があったので応募しました。
花澤香菜さんも友情出演です。つまり、「かんなぎ」つながりですね。
もちろん、戸松さんがどんな役でどんなセリフがあるのかに注目です。
事前の予想では、眼鏡女子高校生役。ちょっと願望入り(笑)。


で、実際はどうかと言うと、ほとんど分からなかったです(笑)。
何箇所かで確認したつもりですが、本筋にからまないしセリフも無かった
と思います。
個人的には、これでは「出演した」と認めたくないですね。残念です。


作品についてですが、これは酷いです。
実写なのにアニメ的演出とか、人物のリアリティの無さとか、不破先輩が
ほとんど犯罪者であるとか、あるんですがそれが瑣末な事に思えるほどに
酷い事が。
それは、最初から最後までヒロインのナレーションで行動とか気持ちを
説明している事です。何ですか、これは。
ナレーション部分は脚本とか演出で示し、それを役者は演技で表現し、
観客はそれらを感じ、理解するのが映画じゃないのか?
この作り方は、ちょっと信じられないのですが。
しかも、ナレーションの滑舌が悪くて聞きづらく拷問でしたよ。


ヤマカンがこの映画の観客として「女子中学・高校生」を想定していると
言ってましたが、その事と関係があるのかなぁ。
脚本を信用していない、演出に自信がない、役者の演技を信用していない
、観客の理解力を信用していない、あるいは全部。
そう考えないと説明が出来ないんですが。
ヤマカンはもう少し、色々と信じてあげた方がいいと思います。
まさか、ナレーション部分はフェイクでメタ構造になっているとでも。
それじゃあ、誰にも分からないですけどね。
BGMの「亡き王女のためのパヴァーヌ」は良かったです。


唯一の収穫は、映画館入り口でもらったカルピスウォーターでした。