「GIANT KILLING」が面白い

2010年3月10日分から、試験的に書いています。
本家(2009年1月5日〜)は、こちらです。
http://stsimon.paslog.jp/


ジャイアントキリングはサッカー漫画です。現在NHKでアニメが放送されて
います。略称は「ジャイキリ」。ここではアニメの話です。
ジャイアントキリングとは格下の相手が格上の相手に勝つ番狂わせの事です。
サッカーの事を少しでも知っている人には、堪らない面白さですよ。


サッカー漫画・アニメは数あれど、ここまでリアリティを感じさせる物は
ありませんでした。
例えば、戸松遥さんが出演している「イナズマイレブン」の対極にあると言う
か、あれを「サッカーアニメ」と言うには無理がありますけど(笑)。
大技はいいとしても、サッカーのルールを無視しているからなぁ。
何しろ、「ジャイキリ」にはヒーロー・ヒロインもいなければ、大技もあり
ません。群像劇と言った方がいいのかも知れません。
基本的ストーリーとしては、ETU(East Tokyo United)というチームの名
選手だった達海 猛(たつみ たけし)が監督として戻って来て弱小チーム
を強くして行く話です。


でも、話は簡単には進みません。
開幕から連敗続きでサポーターからは、監督の解任要求が(笑)。
監督の戦術を理解出来ないで反発する選手、自分が使われている事に違和
感を持つ選手、能力はあるのにチキンな選手とか、その時々によって焦点
を当てる人物が変わり、心情が描かれます。
監督の内面は、案外描かれてないので選手の悩みは、視聴者の疑問とも重な
る訳です。この辺りも面白い所です。
新旧サポーターの確執も、これでもかと描かれています。


絵も萌えとは程遠いし、女性キャラも1人だけです。
パンツアニメやハーレムアニメに慣れていると、辛いかも知れません。
でも、チームが確実に強くなって強いチームに勝って行くのはジワッと来
ます。爆発的なカタルシスはないんですけどね。
そのリアル感が、現実ともオーバーラーップして引き付ける物があるとも
言えます。
「ジャイキリ」は今までで一番リアルなサッカーアニメでしょう。


このアニメの前が「バクマン」と言うのは(笑)。