「BSマンガ夜話」の思い出

2010年3月10日分から、試験的に書いています。
本家(2009年1月5日〜)は、こちらです。
http://stsimon.paslog.jp/


BSマンガ夜話」は、NHK-BS2で1996年から不定期に、年に1〜4回程度放送
されている「1つの漫画作品を1時間かけて徹底的に語り合う」という素晴
らしい番組です。因みに、今年はまだ放送されていません。


司会の大月隆寛民俗学者)、パネリストのいしかわじゅん(漫画家) 、
岡田斗司夫(作家)、夏目房之介(マンガコラムニスト)というアクの強い
メンバーが中心で、毎回タレントや作家などのゲストも呼びます。
声優さんがアシスタントやったり、ゲストの時もありました。
アシスタントは最近では「最強の仕切り」をする笹峯あい(女優)で固定かな。
漫画の選択基準はよく分かりませんが、出演者の誰かが大好きな作品である
事は間違いありません。


とにかく、内容がディープです。
本職のいしかわじゅんが時には実際に描きながら、「絵は下手」とか言うの
で、その作品の盲目的な信者や、ある時は作者からも反発されます。
「ナニ金」の青木雄二には激しく反発されるも、後に和解。
でも、その作品を大いに評価した上での発言なのです。
「絵は下手」でも「そんな物を上回る情熱がある」などとフォローしています。
あるいは「コマ割り」に関する詳細な解説とか、キャラの描き方の変化とか、
使っている画材とか、作者本人のプライベートとか面白すぎます。
基本は生放送なので、ファンからのFAXに混じって、作者本人からのFAXも
来る事があります。
スポンサーがいないNHKでしか放送出来ない番組です。
だから、単に「面白いです」としか言えないゲストは、ディープさに圧倒され
呆然としています。完全に置いてけぼりで、発言の機会さえ無くなってしま
います。「この作品のここについて語りたい」という明確な情熱がないとダメ
なのです。それくらい皆さんの話が深いのです。


この番組で知り、読んだ漫画も多いです(笑)。
「ぼくとフリオと校庭で」、「動物のお医者さん」、「ナニワ金融道」、「寄生獣
、「賭博黙示録カイジ」、「自虐の詩」、「ハチワンダイバー」とかとか。
もちろん、読んでいた漫画も多いですよ。
戸松遥さんの好きな「幽☆遊☆白書」とか、豊崎愛生さんが大号泣したと言う
みどりのマキバオー」も取り上げられています。
2人には、その回を是非観てもらいたいなぁ。
NHKの上層部に、サブカル嫌いがいて最近は1年に1回あるか無いかなのが
残念です。
まぁ、番組自体の賞味期限はあるとは思いますが、続けて欲しい番組です。
NHKは民放みたいな、しょうもないバラエティーとかやらんでいいんだよ!
いかん、つい心の叫びが(笑)。


そんな訳で、次回の放送を楽しみにしている私です。