CUT(2011年2月号)

2010年3月10日分から、試験的に書いています。
本家(2009年1月5日〜)は、こちらです。
http://stsimon.paslog.jp/


カルチャー情報誌と言うか、インターナショナルインタビューマガジン
です。旬の人物へのインタビューが中心の雑誌です。
今月号では「2011年を動かすのは彼らだ!」という特集があります。
この中に、ジョニー・デップなどと共に、豊崎愛生さんが取り上げられて
いるのです。


豊崎愛生さんへのインタビューは、中々興味深いものがあります。
豊崎さんもラジオで「インタビューが上手いので、普段話さない深い事
まで喋ってしまった」と語っているように、声優雑誌では絶対に聞けない
内容になっています。
インタビューする人が、若干喋りすぎですが。
タイトルも、ちょっと大げさで「2010年、アニメの世界を彩ったミューズ」
とか気恥ずかしいです。
第五回声優アワードで『主演女優賞』と『パーソナリティー賞』を受賞と
いう快挙の予感と言えなくもありませんが。


さて、個人的に面白かった部分を独断で抜粋します。
−2010年はどういう1年でした?
豊崎愛生「24年間生きてきて、1番あっと言う間に感じた1年で」
−そうでしょうね(笑)。
「かと言って、忙しかったからと言う訳ではなくて。頑張って駆け抜けて
来たって言うよりは、楽しい時間があっと言う間に感じる感覚に近くて。
今振り返ってみると、すごくありがたい1年だったなという」
まぁ、模範的な答えだと思います。


−ご自分の姿をメディアで見る機会が、増えましたね。
豊崎愛生「そうですねぇ、ありがたいことに(笑)。でも、私が元々目指し
ているのは、親近感の湧く人になれたらいいと思っていて。メディアに出
た時も、見ている人がおいてけぼりに感じないような人物像であればいい
なぁって思ってます」
−ブレイクした2010年は、自分の立ち位置をどう認識?
「「けいおん!!」がありましたけど、現実問題を考えると、アニメでの
放送は終わっている訳です。そして新しい物がどんどん始まる流れの中で
、今は新番のオーディションラッシュで。それが、また落ちまくるって
いう(笑)」
−あ、そういうものですか(笑)。
「それはもう毎回そうなんです。どの作品もオーディションがあって、
もう落ちるのが当たり前ぐらいに、負けまくりの仕事なので(笑)。ただ、
だからこそご縁を大事にしたいと毎回思います。そして、落ちるたびに、
これからどうやって生きて行こうっていう(笑)」
−はははは。
「歌でも芝居でもそうなんですけど、豊崎愛生にしかないものとか、豊崎
愛生にしか出来ない事をちゃんと持ってないとダメなんだなって、すごく
思いました」
あきぽんみたいな売れっ子でも厳しい世界です。よほど精神的にタフで
ないと務まらない仕事です。それにしても、リアルだなぁ。


2010年を過ごして分かった事は
豊崎愛生「まぁ、極論を言うと、マイペースって事なんですけど(笑)。私
の人生って焦ったりして、いい結果が出た事がないので」
楽しむには準備が必要で、見えない部分でシビアなところもあると言う話
からは
豊崎愛生「2010年は嬉しい事も沢山あったけど、悲しい事も沢山あった年
で。でも、見てくれる人にとっては『いつも楽しそうにニコニコしてたな
豊崎愛生は』って思ってもらえるような1年にしたいって言うのは2010年の
頭にすごく思った事なんですよ」
これが、プロ根性と言うものでしょうか。すごいなぁ。


後は、「けいおん」ブームへの若干冷静な眼とキャラへの感謝とか。
唯のイメージが強い事への戸惑いと開き直り(笑)。
豊崎愛生「ほかのキャラだって同じくらい愛を注いで一生懸命やってきた
つもりですし。じゃあ、これからも、それでいいのかなと思って」
ソロ活動とスフィアの違いについては
豊崎愛生「ソロとスフィアの一番の違いは、自分の好きな事をやるか、求
められている事をやるか、なんですね」
別に、スフィアを嫌っている意味ではなくて
豊崎愛生「お客さんはライブで何をしたいんだろう?、どいう時に歓声を
入れたいんだろう?って言う事を第一に考えるのがスフィアの活動であっ
て。そうやって、喜んでもらう事を第一に考えていこうっていうユニット
にしたいんです。ソロは逆に好きな事を」
興味深い発言ですが、メンバー間で意思の統一はされているのかな。


最後に、声優という仕事への感謝があり
豊崎愛生「個人でポーンと出て来て、ここにいられるとは思ってないんで
すよね。やらせてもらったキャラクターとか、初めて取れたヒロインとか
全部があっての今だと思うので。自分の新たなチャレンジも、全部今まで
の作品あっての事だなって言うのは、毎日思っている事ですねぇ。作品に
感謝の気持ちで毎日、2011年も過ごして行けたらいいなと思います」


豊崎さんの内面が、かなり出たインタビューで面白かったです。
スフィアで一番経済的にも大変そう(他のメンバーは親の援助あり)な豊崎
さんなので、リアリティのある発言も多いです。
戸松遥さんとか、他のスフィアメンバーもこのレベルのインタビューが
聞きたいと思います。
スフィアに対する考え方の違いが、どの程度あるのかも興味あります。
まぁ、大きな違いはないと思いますが、小さな差が案外面白そうです。


今回は、声優アワード受賞記念、豊崎愛生特集でした。