「ねんきん定期便」の謎

2010年3月10日分から、試験的に書いています。
本家(2009年1月5日〜)は、こちらです。
http://stsimon.paslog.jp/


日本年金機構からのお知らせです。20歳以上60歳未満の年金制度への加入
者に対して、年に1回誕生月に送られます。
ねんきん定期便」には、加入履歴とか納付状況、そして現在の納付を
続けるとどのくらい貰えるのかの「見込み額」が示されています。
戸松遥さん、高垣彩陽さん、豊崎愛生さんにも送られている筈です。
まぁ、やっと当然やるべき事を始めた感じです。


そして、知り合いの大学生のところにも送られて来たそうです。
この人は学生なので、「学生納付特例」の申請を出して認められています。
「学生納付特例」=「学特」とは、よく誤解している人がいるんですが、
「免除」ではなく「猶予」なのです。つまり、年金の受給資格には反映され
ますが、年金額には反映されません。お金払ってないですから当然です。
「学特」の趣旨は「学生時代はお金がないだろうから、就職したら払ってね」
という事です。通常の未納だと遡って払えるのは過去2年分ですが、「学特」
が認められていると過去10年分まで遡って払えます。
払わなくても問題ないのですが(未納扱いにはならないので)「学特」期間
については、年金額の計算をする時はゼロなのです。
だから、将来貰う年金額を増やしたい人は払った方がお得です。ここ重要。
蛇足ですが、戸松遥さんは大学生ですが「学生納付特例」の申請を出しても
却下になります。それは年収118万以下の学生という条件があるからです。
「お金のある人は払ってね」という制度ですからね。
まさか、118万以下って事はないよね・・・。それだとミューレの搾取だな。


さて、本題に戻ります。
先ほどの大学生は、20歳になってから今まで全部「学特」です。
つまり、年金保険料をまだ払っていないので将来の年金額は、現在の状態
が続くという仮定ではゼロです。
だから、来た「ねんきん定期便」の色々な金額欄はゼロで、将来貰える
「年金見込み額」もゼロだったそうです。
「これは酷い」と怒ってましたよ。だって「あなたは年金が貰えないよ」と
言われているのと同じですからね。失礼な話です。
これは機械的に、まだ「学特」だけの人にも送り付けているからです。
そういう条件の人は除外するのが当然だと思います。
そんな簡単な事も出来ない、あるいは考え付かない日本年金機構
社会保険庁から名前だけ変えても、相変わらずのお役所仕事です。
そのくせに「お客様のサービスの充実」なんて、ホザいているんだからアホ
に付ける薬はありません。


因みに40年間国民年金払うと現時点での「見込み額」は788,900円です。