国民年金の新しい法律

イベントレポの翌日に、この記事かよ。まぁ、それが私です(笑)。
また場当たり的な法律が出来ました。8月4日に国会で成立しました。
「年金確保支援法」というセンスに欠けるネーミングです。
まぁ、内容としてはいくつかありますが、目玉としとては「過去10年に
遡って未納分を払えるようになる」という点です。
今までは、過去に遡って2年分を払う事が出来ました。と言うか2年分しか
払えませんでした。
これは、過去の分を自由に払えるようにすると「国民は怠けて払わない」と
いう役人の考えによるものです。役人は国民を信用してないですからね。
さて、「年金確保支援法」はすぐに実行とは行きません。
実行のタイミングは「平成24年10月1日までの政令で定める日」です。
準備に多少の時間がかかるとしても、1年以上先になる可能性があるとは。
やる気があるんでしょうか(笑)。


ところで、社会保険庁時代(今は日本年金機構)には「国民年金推進員」と
言う集金部隊が未納者を戸別訪問していました。
流石に直接来られると、圧力を感じるのか払う人も多かったのです。
ご近所の手前もありますからね。
ところが、業務の効率化を理由にその種の仕事を民間に丸投げしました。
こういう仕事は単純に効率で判断するのはおかしいのです。
民間会社は、コストのかかる戸別訪問はほとんどしないで電話がメインです。
案の定、納付しない人が増えました。当然です。


そして、厚生労働省日本年金機構は慌てました。ホント、馬鹿の集団。
かつて納付率を、80%にすると言う出鱈目な目標を立てた役所ですからね。
今では納付率は、60%台の前半にまで落ち込んでしまいました。
それを、ごまかすための法律が今回成立した「年金確保支援法」です。
表面的には「無年金者を減らす」とか言ってます(笑)。
それが目的なら、もっと良い方法はいくらでもありますよ。
とにかく、納付の機会が増えれば納付率は少しは上がるでしょうからね。
往生際の悪い役人は、3年間有効の時限立法にしてプライドを保ちました。
やっぱり、国民を信用していないのです。


戸松遥さんとかスフィアの皆さんは、納付率100%に間違いなし!