「夏色キセキ」オフィシャルフォトブック

2010年3月10日分から、試験的に書いています。
本家(2009年1月5日〜)は、こちらです。
http://stsimon.paslog.jp/


2012年3月24日発売、税込み1,545円です。
前半半分は、スフィアのフォトブックみたいな感じです。
それから後半は、
 アニメ「夏色キセキ」のストーリー、キャラ紹介。
 キャラデザイン、キャラクター原案の人へのインタビュー。
 水島監督×木村副監督の対談。
 4人の脚本家による対談。
 音楽担当の虹音さんへのインタビュー。
 菊田音響監督へのインタビュー。
 設定線画集。
 スフィアによる下田案内。
 池田美術監督へのインタビュー、モデルとなった場所など。
 「夏色キセキ」のコミカライズ第1話。
という構成です。
アニメイトで買ったら、サイン(複製)入りスフィアの写真が特典でした。
そのサインも写真も、このフォトブック中にもっと大きくて綺麗なのがある
ので、特に嬉しいという感じでもないです。あった方がいいかな、くらい。


内容は中々面白かったですが、スフィアを前面に出した作品なので不思議な
印象がしました。
こういう明白な「スターシステム」アニメって初めてじゃないかな。
しかも、「スフィア結成時から構想はあった」という話にあらためて驚きま
した。やっぱり、長期戦略を描いていたんだなミューレ。
この本を、「スフィアのフォトブック」に「夏色キセキ」がおまけで付いて
いる、と言ったら各方面からの苦情がありそうだな(笑)。


スフィアの皆さんは、流石にこの作品では演技について語る訳で、その部分
が一番面白いです。
キャラクターを作る過程にも参加した、という話から
寿美菜子「夏海に対するアプローチは、普段とそんなに余り変わらないかな。
私自身、お芝居をする時は結構、自分に引き寄せて役を作っていく事が多い
んですよ。割と自分に近い所だったり、共通点を見つけながら自分らしさを
反映していくというか。だから、いつもよりちょっと情報量が多い、くらい
の感じで受け止めています」
具体的な話で、とても面白いです。20歳でこの自己分析力は凄いなぁ。


「自分と一番近いのは紗季だな」と感じたという話から
高垣彩陽「これはどの作品でもそうなのですが、役の細胞と自分の細胞、
形作っているどこかが重なるからこそ、お互いに惹き合うのだと思います。
でも紗季は私ではないし、私は紗季じゃない。そこを混同しないようお芝居
に取り組まねば、と思います」
感覚的な話にしても、細胞レベルの一致までを求めるとは。つまり、どんな
役でも可能と読めます。


「優香はとにかく、あまり何も考えていないんですよ」という話から
戸松遥「彼女の自由な所って、確かに自分自身にもあると思うんです。後先
考えずに前に進んだら、皆が後ろから「待って!」って追いかけて来るよう
な・・・。私自身、彼女の事が羨ましいと思う部分もあって、あそこまでの自由
奔放さって、やりたくても中々できない。優香がいる事で4人の温度感が上が
るというか」
演技については語ってない(笑)。あまりに自分に似すぎているようです。


凛子を不思議ちゃんとは思わない、という話から
豊崎愛生「今回、私達自身が持っている要素を、キャラクターに採り入れて
頂いてて。演じやすくなるのかなと思ってたんですけど、逆に難しいなと思う
事が多くて(笑)。あくまで「凛子」として、自分っぽい部分をどう出していく
か。そのさじ加減が、中々どうして難しいんですよね」
自分に似たキャラは演じにくい、とは中々本質的な問題を含んでいると思い
ます。


ところで、金目鯛の「下田バーガー」は食べてみたいです。