スフィアは「奇跡のユニット」

2010年3月10日分から、試験的に書いています。
本家(2009年1月5日〜)は、こちらです。
http://stsimon.paslog.jp/


夏色キセキ」だけにね!・・・・失礼しました。
「奇跡」というのは、ジョークではありません。
昨日の記事で、スフィアの皆さんが「良い家庭環境で育った」と書きました。
プラネットスフィアを150回聴いたり、ブログを読んだり、雑誌の記事を読ん
だりした中で、スフィアの皆さんの家族関係の良好さに驚きました。
豊崎愛生さんは、父親に毎年高級パンツを贈るほどの父親好きです。
親子関係だけでなく、兄弟間の関係も中々良さそうです。
戸松遥さんなんかは、お姉ちゃん大好きを公言しています。


ところで、厚生労働省の過去約40年の統計によると、「約4組に1組が離婚」
だそうです。離婚の少ない昔のデータも入っているので、最近はもっと多い
と思われます。私の周囲だと「3組に1組が離婚」に近いかな。
つまり、健全な家庭で育った女子が4人一緒にユニットを組むのは、偶然か
意図的かは別にしても、珍しい部類と言えるでしょう。
面白いのは「夏色キセキ」では4人のうち1人は母子家庭という設定です。
これは、統計とも一致するし物語を作る側のリアリティなのでしょう。
スフィアは、その点ではアニメより「リアリティが無い」と言う事になり
ます(笑)。


私は長くスフィアファンなので、細かい点まで見過ぎるとか、見方にバイアス
かかっているとかはあるでしょう。
それにしても、スフィアの4人の個性の違いとか、キャラの立ち方は尋常では
ありません。
戸松遥さんのスーパーポジティブで元気一杯なところや、眠そうな声で
「ひとりごと」を収録するのは、他の3人にはありません。
そして、講堂の天井壊した女子中学生は、多分日本で唯一(笑)。
寿美菜子さんの、絶対実際の年齢に見えない見た目と落ち着きは、他の3人
にはありません。
高垣彩陽さんの、最年長なのに自宅のカギやキャッシュカードを持たせて
もらってない過保護ぶりや天然っぽい言動は、他の3人にはありません。
豊崎愛生さんの、癒し系のキャラや言動と、実は格闘技好きは、他の3人
にはありません。
4人の性格に案外共通な部分が思い浮かびません。
共通しているのは、仕事への真面目な取り組みと礼儀正しさ。
良くこれだけ、個性が違う人材が集まったものです。
テレビ番組「Run Run LAN!」(2009-07-22)の中で、ほぼ初対面と思われる
影山ヒロノブさんが、スフィアに言った言葉が印象的です。
 「4人のキャラがかぶってないよね(笑)」
流石に、分かってらっしゃる(笑)。


そう、スフィアには通奏低音のように「育ちの良さ」が流れています。
少なくとも2人は「お嬢様育ち」がいますからね。
本人達が自覚してなくても、流れているんですよ。
私には聴こえます(笑)。
だから、他のアイドルグループに対する無邪気と言うか、無自覚なミーハー
発言も出るのです。同じ土俵の競争相手でもある、と言う意識は無いのだと
思います。
「育ちの良さ」は、つまり「ハングリー精神が無い」という事です。
「ハングリー精神」は、私の理解では「貧乏人の上昇志向」です。
私は、最初はスフィアの皆さんが何故そんな発言をするのはか、さっぱり
ピーマンでしたが、「ハングリー精神」が無いと考えると腑に落ちます。
「上昇志向」には、同類の上を行くという願望が伴います。
ショービジネスの世界なんですからね。嫌でも競争があります。
でも、スフィアには、多分それが無いのです。あるいは希薄なのです。
豊崎愛生さんが雑誌で「こんな世界にいますが、競争は苦手」と言っている
のは、とても象徴的です。
まぁ、オーディションで勝率の高そうなあきぽんが言うか、という気持ちも
ありますが(笑)。
戸松遥さんだけは「もっと上に行きたい」と書いてましたが、文脈からは
自分達のレベルを上げたい意味で、相対的な競争に勝ちたい意味には取れま
せん。
そう考えると、スフィアは不思議なバランスの上に成立している「奇跡の
ユニット」と言うのも無理な結論ではないでしょう。
あるいは「ちょっと不思議なユニット」と言うべきか。


そんなスフィアを好きなファンって・・・(笑)。