戸松遥さんは、「アルプスの少女ハイジ」に似ている

2010年3月10日分から、試験的に書いています。
本家(2009年1月5日〜)は、こちらです。
http://stsimon.paslog.jp/


まぁ、思いつきです(笑)。
矢川澄子さんに「私のメルヘン散歩」という著作があります。
「子供のための物語」を書いた19人の作家について書いているんですが、
この中にヨハンナ・シュピーリがいます。
ヨハンナ・シュピーリは、アニメ「アルプスの少女ハイジ」の原作となった
「ハイジ」という作品を書いているのです。


さて、矢川澄子さんの描くシュピーリ像は興味深いです。
 「父も母も、そして母方の祖父も、身内の大人たち全てがそのような、
  人間性への並々ならぬ理解にあふれた頼もしい人々であった」
子供の頃から周囲の大人は、皆立派な人達であったという話から
 「このハイジの作者ほど、大人たちに対する大らかな真っ当な信頼を
  害(そこな)われずにすんだ例も珍しいのではなかろうか」
 「子供が自分の与えられた環境にゴウも疑いをさしはさまずに育つ時、
  無意識のうちにそこに培(つちか)われる楽天的な強さは全く測り知れ
  ない。子供というものは多かれ少なかれリアリストであり、経験一本
  槍のその彼らにとって、この世には信用してよい物が確かに存在する
  となれば、その結果は思い知るべしであろう」
シュピーリのそうした人生観が、「ハイジ」に投影されていると。
「ハイジ」に出てくる大人も大人たちも立派で、ホームシックの夢遊病
なったハイジを救ったのは、聡明なクララのおばあさまや医者であった点
を指摘しています。
ちょっと褒めすぎの気はしますが、ロッテンマイヤーさんも厳しいけれど
悪い人ではないわな(笑)。
 「陽気で愛くるしくて、一本気でがむしゃらで、万事につけて積極的
  行動的なお転婆娘」
というのが、ハイジについてだとずっと思っていたけど、シュピーリの
事でした。でも、シュピーリ=ハイジと見ても違和感は全くないです。


そして、この部分と先の「楽天的な強さ」から思い浮かんだのが戸松遥
さんなんですよね。全くそのまんまという気がします。
子供時代の楽天的な明るさそのままに、大人になったようなハルカス。
講堂の天井をぶち破った、破天荒なお転婆娘ハルカス。
「ひとりごと」で「心はいつまでも小学生!」と叫んだハルカス。
アルプスの少女ハイジ」が現代日本の都会で成長すると、きっとこんな
ハルカスみたいな娘さんになるんじゃないかな。


えーと、私の主観なので生暖かくスルーしてね(笑)。