CUT(2012年5月号)

2010年3月10日分から、試験的に書いています。
本家(2009年1月5日〜)は、こちらです。
http://stsimon.paslog.jp/


カルチャー情報誌と言うか、インターナショナルインタビューマガジン
です。旬の人物へのインタビューが中心の雑誌です。
このブログでも、前回は2011年12月号を取り上げました。
今回はスフィアで、「夏色キセキ」関連の詳細なインタビューです。


−今日は「夏色キセキ」って事で。実際にやってみてどうですか?
高垣彩陽「スフィアは同じ事務所のメンバーでもあるし友人でもあるんです
が、やっぱりライバルっていうところもあるんです。一人一人が色んな現場
で学んできた事、成長した事がいい意味でぶつかりあっていて。「わ、いい
なこの芝居」っていうのを見た時には素敵だなとも思いますし、やっぱり
悔しいなって気持ちもあって。そこでお互いの持っている能力、実力を見て
個々としても、4人としても、また前に進めるんじゃないかという感じがして
います」
戸松遥「相手がどう出てくるのかも、何となく想像出来たりはするんです
けど、現場で「あ、そう来たか!」って感じる事がすごく多くて。想像出来
なかった事をされると、やっぱりすごいなって尊敬しますし。常に一緒にい
る分、知らない所を知る驚きがありますね。パーソナルな所は、知り尽くし
ていると思うんですけど(笑)」
豊崎愛生「やっぱり、せっかくこの4人でやらせて頂ける作品で・・・逆に私達
にしか出来ない事、この4人だから出来る事が絶対にあるはずだと思っている
ので。今回はまさにそれを求められている仕事なんじゃないかなっていう事
を強く思いながら現場にいるんです」
寿美菜子「振り返って思うのは、それぞれの違いなんです。お互いに無い物
を持ち寄る事で刺激し合ってここまで来たし。実際、4人でどう奇跡を体現
して行くのかを考えて、お芝居の中で表現して、この子達(主人公)に重ねて
いって皆さんに伝えられたら。それがスフィアだから出来る事なんじゃない
かなと思います」


−7年間、4人で走って来たからこその、この仕事なんですよね。どういう
意味のある経験として自分の中に残って行くと思いますか?
高垣彩陽「一つ一つの事を重ねて来たからこそ、この作品が出来上がって
いるのは間違いないんですよね。『夏色キセキ』って中学2年生の本当に大事
な一瞬、そういう刹那の輝きをちゃんと閉じ込めていけたらと。観る人に
とっても自分達にも、また一つの思い出となるような作品にしていけたら
と思っています」
豊崎愛生「私は『夏色キセキ』自体が奇跡だなと思っていて。でも、その
奇跡は摩訶不思議な出来事っていう奇跡じゃなくて、嘘みたいな出来事って
いうような意味合いでもなくて。今までの人生・・・・全てが奇跡の連続で出来
ていて。それも皆がいてくれたお陰で起きた物だったっていうのは、アニメ
の中の4人と通じるなって思うので。私にとって『夏色キセキ』はそうやって
出会った全ての人がいたから起こった一つの奇跡だなと思っています」
戸松遥「多分、スフィア主演でテレビシリーズが作られる事って、もう本当
に二度と無いんじゃないかと思うんですよ。今まで築かせて頂いたご縁と、
そして色々な経験があったらこそ出会えた作品なんだと思うし、スフィアが
あったからこそ、って本当に思うんですよね。だから、色々な方に恩返し
出来るような作品にしたいです。そう思っています」
寿美菜子「ここでまた、個々で作って来た物を一つに集中させて、4人だか
ら出来る物っていうのを作ったら、またリスタートを切れるんじゃないかな
っていう風には思います。・・・それは『夏色キセキ』次第なのかも知れない
んですけど(笑)」
流石に、真剣に考えていて素晴らしいですね。
今までの集大成の部分と、新たなスタートと捉えているのが、いかにも前向
きなスフィアの皆さんらしいです。そして、謙虚な姿勢も続けて欲しいです。
当事者達の真摯な気持ちと作品の評価が、全く別物なのは仕方のない事です。


水島精二監督のインタビューもあります。
「スフィアの事は自分が一番よく知っている」オーラが出ています。
それが、本当に作品作りにプラスなのかは微妙な問題です。
第4話までを観る限り、そんな事を感じました。第5話は良かったです。


この号の『坂道のアポロン』特集も、とても良かったです。