スフィアとミューレの関係

2010年3月10日分から、試験的に書いています。
本家(2009年1月5日〜)は、こちらです。
http://stsimon.paslog.jp/


プラネットスフィア第164回(2012-06-20)は妙な面白さでした。
番組初めにある「オープニング○○」。
軽いネタに対して4人が答えるというものです。
いつもは
○更新日は「アイスクリームの日」なので「好きなアイスクリームの味を言って
みよう」とか
○更新日は「邦楽の日」なので「最近よく聴いている邦楽アーティストの名前
を言ってみよう」とか
○今度の日曜日は、スフィア静岡ライブなので「好きなお茶を言ってみよう」
とかで、答えやすいものが多いのです。


ところが第164回では
○6月17日は父の日だったので「ミュージックレインのお父さん的存在である
マネージャーさんに感謝の言葉を言ってみましょう」でした。
感謝の言葉を強要してます(笑)。
前から書いているけど、スフィアの4人とミューレの関係は特殊です。
他の声優事務所と声優は、ほとんどビジネスライクなマネージメント契約
のみです。
スフィアの場合は、最初のオーディションから現在まで100%の依存です。
ミューレとしても、最近まで所属声優はスフィアの4人だけですから、会社
存続の命綱な訳で、両者の依存信頼関係は非常に強いのです。
これを理解していないと、ミューレの戦略も理解出来ないでしょう。
さて、「マネージャーさんに感謝の言葉」とは言い換えれば「ミューレへの気持
ち」の表現でもあります。
これが実に興味深いものでした。
もちろん、感謝の気持ちが強いのは分かっていましたが、4人の個性がこうも
ハッキリ出るとは。


高垣彩陽「弊社のマネージャーさんは男性二人いらっしゃるんですが、お一人
はお母さんだなと思っています。そして、もう一人はお兄ちゃんだと思ってい
るんですけども、私達に関わって良かったなぁ、と思ってもらえる瞬間が一つ
でも多いといいなぁ、と思います。一緒に笑って、泣いて、一緒に前に進んで
行きましょう。よろしくお願いします!」
以前、あやひーが宮本マネージャーに「ママ」と呼びかけてしまった話は何回か
されています。それを踏まえての発言ですが、会社を家族に例えるとは(笑)。
あやひーの家族が非常に仲が良く、あやひーが自分の家族を大好きなのも当然
の前提となっています。
更にこの後で
「一緒に人生を歩んで下さるのがマネージャーさんだと思うから」
とも言っています。
この発言は強烈です。会社と運命共同体と言っているのも同じです。
ミューレも儲けだけでなく、あやひーの信頼に応えて夢実現に尽力してもらい
たいものです。


戸松遥ミュージックレインさんは16歳の時からお世話になっている事務所
で、マネージャーさん達には本当にいつもお世話になっています。ありがとう
ございます。何か照れくさいのでこのへんで(笑)」
ミュージックレインさん」との言い方には、他のメンバーから笑い声が。
まるで、娘が世話になっている母親みたいな言い方が笑えます。
何でもハッキリ言いそうなハルカスにしては、やや他人行儀です。
でもハルカスは「本当に思っている事は絶対に言えない」という難儀な娘さん(笑)。
こういう照れた発言は、その裏にある感謝の気持ちの強さが伺えます。


豊崎愛生「マネージャーさん二人とも、いつも本当にどうもありがとうござい
ます。感謝の気持ちを声にして、恩返しが出来るような活動を日々するのみ!
ひたすら精進したいと思います。これからもよろしくお願いします」
声優雑誌でも同じ事を言っています。「恩返し」とは育ててくれた事に対する
感謝の気持ちでしょう。言葉にウソはないと思いますが何となく作文的と言う
か、予定調和的な感じはします。言い方(読み方)もそんな感じがしました。


寿美菜子「いつもお疲れ様です。初めからいるマネージャーさんとは7年目、
スーツのマネージャーさんとは4年目になるのかな(笑)。お互いにいい所も悪い
所も見えながら、一緒に乗り越えてこれからもいい関係でいれたらいいなぁと
思います。これからもどうぞよろしくお願いします。そして、いつもありがとう
!(笑)」
意外にも、一番距離感のある発言でした。通常の声優と事務所の関係みたいな
言葉です。クールだな、みなちゃん。


やっぱり、あやひーは思い込んだら一途なところがあるなぁ。