アニメ「夏色キセキ」#12

2010年3月10日分から、試験的に書いています。
本家(2009年1月5日〜)は、こちらです。
http://stsimon.paslog.jp/


今回は最終話なので、話を畳みにかかった訳ですが、そのせいで今までの
ダメ脚本の総まとめみたいな壮絶なダメさ加減でした。


永遠に繰り返すオーディション当日。
親戚・御石様の珍解釈にもホドがあります。
失敗を取り返すチャンスとみて張り切る優香(CV:戸松遥さん)。
でも、違う失敗の繰り返し。
成功するまで頑張るのかと思うと、飽きちゃって海水浴に行く4人(笑)。
オーディションにかける熱意とやらも怪しい事になってます。
毎回、出かける凛子(CV:豊崎愛生さん)に違う言葉をかける凛子母が何気に
怖いです。
4人以外にはループは分からない筈なのに察知している凛子母。
自分も「奇跡」の利用経験があったとしても、それと今回の出来事は全く
関係ありません。単に話の都合上「知ってる」事にしただけです。
出かける凛子に
凛子母「あなた達、いつ帰って来るの?」
怖いよ、ホラーだよ。凛子母がラスボスだったよ(笑)。


やっと事態の深刻さに気付く4人。
紗季「ずっとこのままって訳にもいかないもの」
夏海「御石様へのお願いって、打消しも上書きも出来なかったよね」
また、突然東京行きを言い出す優香。オーディションを受けると言う。
優香「思い残す事が無くなれば、終わりになるかもよ」
紗季「あっ、確かに」
凛子「優香、天才・・・」
どっちかと言うと「天災」の方だと思うぞ。
オーディションは上手くいったが、「呪い」いや「奇跡」の解除ならず。
そりゃそうだ。「夏休みが続くように」の解除条件は無さそうです。
ここからが酷い。
凛子があっさり解除条件を発見。
凛子「多分、全部終わりにすればいいんだと思う」
「御石様のキセキとサヨナラする」と言う凛子。
待て!待て!それって、どう考えても「奇跡の打ち消し」じゃないのか?
それは出来ないルールの筈(笑)。
とにかく、強引に御石様に「サヨナラSEE YOU」ならぬ「サヨナラ奇跡」です。
御石様に、御石様を否定するお願いをする4人。
御石様を散々利用しておいて、ポイ捨てとは酷いなぁ(笑)。
最初から最後まで御石様頼りの4人。
気の利いたセリフを言ってるつもりでも、説得力がありません。
私利私欲のために利用しておいて、手に負えない事態になったら「それは
無かった事で」で解決、という全体のストーリーだよね。
結局、自分達で困難を乗り越えてない、という話になってしまいました。
いっその事、御石様の代償として4人ともお婆さんにしてしまったら?
そうすれば、あやひーの絶品お婆さん演技を聴けるのに(笑)。


酷い脚本だけど、スフィアのレベルの高い演技。
何とも奇妙な作品になってしまいました。
スフィア主演なのに、真の主役は御石様で単に振り回される4人という構図。
「オリジナルアニメ」の悪い点ばかり出てしまいました。
原作があれば、編集部でチェック、読者がチェックみたいに、質はともかく
「チェック機能」が働きます。
そうであれば、いくら何でもこんな脚本はあり得ないと思うけど。
脚本家が企画書だけけ見て「傑作です」と言う異常さ。
スフィア以外のスタッフは総入れ替えで、リベンジして欲しいですよ。


と、御石様にお願いしようぜ(笑)。