「坂道のアポロン」は面白かったけど・・・

2010年3月10日分から、試験的に書いています。
本家(2009年1月5日〜)は、こちらです。
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昭和の時代の青春ストーリー。地味に面白かったけど、逆にアニメならで
はの表現としてはどうなのか。ジャズの演奏シーンは評判でしたが、それ
は「アニメにしては」の留保が付きます。
実際の演奏の方が素晴らしいに決まってます。
それに、ジャズを軸にした青春ストーリーですが、既視感バリバリです。
でも、しっかりした内容なので面白かったですよ。


いや、途中から別の視点で見ちゃって、それどころでは無かった(笑)。
よく男は女性に対して「幻想」があるっていいますよね。
例えば女子校の生徒に対してとか。今は、そうでもないのか(笑)。
そうそう、戸松遥さんは女子の中高一貫校でしたが「何故か床にジャージ
が落ちていた」とか、以前ラジオで言ってました。
ある女性声優(ちょっと前まで女子高生)は、「女子高校生は汚い」と断言
していました。同じ制服をずっと着ているかららしいですが。
更に、女子だけだと男子の目を気にしないので、スカートでバタバタ扇ぐ
とか聞きます。女性漫画家の作品にもありました。それを見た男子が卒倒
するという(笑)。


閑話休題
何が言いたいのかと言うと「坂道のアポロン」では逆の「幻想」があった
と思います。原作者は女性ですが、男同士の友情が美化されすぎてます(笑)。
高校文化祭でのジャズ演奏後、何故か手にて手を取って駆け落ちみたいに
走り出す千太郎と薫(男です)。
思わず、「そのまま結婚しちゃえ!」と思いましたよ(笑)。
手を繋ぐのは同性愛的とも見えますが、話はあくまで男同士の友情を描いた
ものです。
普通のアニメなら、中心になるような、見た目も性格も良い可愛いヒロイン
が登場するのですが、男同士の「過剰に美化された友情」の前では影が薄い
のでした。
本当に最初は、この娘を巡る三角関係の話になると思ってました(笑)。


最終回でも、医者修行で超忙しい薫が千太郎の消息を知ると、凄い勢いで
九州まで飛んで行きます。
そして、二人とも8年間練習していないのに、見事なジャズセッション。
この一連の流れに作者の求めるものが出ています。
ツッコミどころは色々ありますが、何だか笑って観ているのが正解かな。


この手のストーリーとしては、珍しく楽しい終わり方でした。