「TARI TARI」第3巻Blu-ray

2010年3月10日分から、試験的に書いています。
本家(2009年1月5日〜)は、こちらです。
http://stsimon.paslog.jp/


第5話 捨てたり捨てられなかったり
第6話 笑ったり想ったり
坂井 和奏(さかい わかな)CV:高垣彩陽さん
宮本 来夏(みやもと こなつ)CV:瀬戸麻沙美さん
沖田 紗羽(おきた さわ)CV:早見沙織さん
田中 大智(たなか たいち)CV:島崎信長さん
ウィーン / 前田 敦博(まえだ あつひろ)CV:花江夏樹さん
この5人がメインです。江ノ島にある白浜坂高校の3年という設定です。
因みに、ウィーンは帰国子女で、ずっと「ウィーン」と呼ばれます。


第5話
大智のバドミントンの試合。大智との会話の中で紗羽の騎手志望が明らかに。
和奏はまだ悩みの中にいて、応援もしないで帰ってしまう。
大智の試合結果は、ベスト8で全国大会に行けるベスト4には届かず。
しかし、来夏達の応援はやってる選手には恥ずかしいと思うぞ(笑)。
大智の憧れの選手が、白浜坂高校出身と分かる。
和奏は、紗羽の母・志保から母の写真を貰う約束をする。
来夏達からは「元気がない」と言われている和奏ですが、父親には普通に振舞う。
このあたりの丁寧な描写にはリアリティがあります。
父親がコーヒーのカップを倒すシーンから、まひるさんの病室シーンへ回想。
まひるの「一緒に歌を作ろう」という提案を拒否していた和奏。後悔の気持ち。
受験でイライラして、まひるの自由さに反発する和奏。
さて、現実では部屋のピアノを処分すると言い出す和奏。
母親との思い出のピアノなのですが・・・。
幼い和奏とまひるのシーン。この頃は仲良かったのです。
学校では相変わらず、皆と付き合わない和奏。来夏と紗羽が心配する。
父親が不在の家、ピアノがポッカリとない部屋。
近付く台風の荒れる空を見つめる和奏。もちろん和奏の心象風景でもあります。
和奏の入試当日の様子と、まひるが「コンドルクインズ」に宛てた手紙が読ま
れる。面接の時に母が倒れた事を知らされる和奏。病院で母の死に直面する和奏。
現実の暗い部屋で、後悔の言葉。そして「ごめんなさい、お母さん・・」
この回で驚いたのは、現在の和奏と3年前の和奏の演じ分け。
現在と幼児の頃を演じ分けるのは、特徴がハッキリしているので、まぁ分かり易い
と思います。それを出来る人も案外限られるけど。あやひーは今回やってます。
だけど、3年前の微妙に幼い感じまで、演じ分けるのは凄いです。
そのあたりの話をジックリと聞きたいものです(笑)。
やっぱり、3年前の和奏に成りきっているんだろうなぁ、と強く思いました。


第6話
雨に打たれたせいか、熱を出してしまう和奏。
慌てて手伝い先から戻る父親。学校は夏休みが終わって始業式。
欠席する和奏を心配する来夏と紗羽。
ついに、和奏の家までお見舞いに行く来夏。すごい行動力、そして友達思い。
和奏が自殺すると勘違いする来夏が可愛いです。
和奏の部屋で語り合う和奏と来夏。
母親の事を話せて、かなり楽になる和奏。来夏からの言葉がヒントに。
約束していたまひるの写真を貰いに紗羽の家に行く和奏。
写真の他に、母の歌声の入ったカセットテープも貰う。
紗羽も和奏をサブレに乗せて元気付ける。いい友達です。
父親への「ご飯はレンジの中」というメモ。レンジの中には食パンが袋ごと。
声楽部男子の大智とウィーンは珍妙な練習中。笑いこける和奏。
ウィーン「和奏、僕達に必要なものは何だと思う?」
和奏「・・常識?」
このセリフは色々な意味があるように思うけど、深入りしません。
和奏の回想シーン。まひるとの発声練習。それが、そのまま現在の和奏の声になる。
やや明るく振舞う和奏。
出産した高橋先生の家に行く和奏。ついでにアイスも頼まれてパシリとなる。
赤ちゃんの可愛さにメロメロの和奏。先生の赤ちゃんへの想いを聞く和奏。
もちろん、まひるさんの和奏への気持ちとシンクロして聞いている筈の和奏です。
豪華な夕食を作り、和奏へ説教する父親。朝食への返礼です。
しかし、今日が父母の結婚記念日と気付く和奏。
和奏と父親の対話。母の気持ちを父から聞くことに。
母の愛の深さに、たまらず部屋を飛び出して泣く和奏。
ピアノを処分した事に激しく後悔する和奏。しかし、ピアノは父親が移動させただけ。
父は、まひるの未完成の楽譜を和奏に渡し、続きを作るように言う。
和奏「お母さん、ありがとう」
ラストは部室。カセットに合わせて「心の旋律」を歌う和奏。
部員が次々に入って来て、一緒に歌いだす。そして、そのままエンディングへ。
あやひーも好きな名シーンです。
この回は、和奏が亡き母親と和解し次の一歩を歩みだす、物語のターニングポイント
となる重要な話でした。


音声特典。
第6話キャラクターコメンタリー。
和奏と来夏と紗羽が出演。


第5話オーディオコメンタリー。
橋本昌和監督と永谷Pと脚本の佐藤梨香さんによる解説。
今回の話では、橋本昌和監督と佐藤梨香さんの共同脚本。
佐藤梨香さんは、何と初脚本。元々は、P.A.ワークスのアニメーター。
抜擢の詳しい経緯は、説明はあったけどよく分かりません。
1〜4話の脚本書いていた監督が、「忙しい」とか「女性の感性が欲しい」とかいう
理由で選んだそうですが、何でアニメーターを(笑)。
まひるさんが大人気だけど、罪な人でもあると思いますよ。


冊子「心の旋律 その3」
この中にキャストインタビューがあります。
今回は、沖田 紗羽(おきた さわ)役の早見沙織さん。
やっぱり、紗羽に似ている早見さん。
イベントでも、似ている人を選んだって監督が言ってましたからね。
早見さんは、7〜8話の父親とのエピソードが自分とも重ね合わせて、印象に残って
いるそうです。


それにしても、坂井家には母親の昔の写真とか遺品が少ない。