『ちはやふる2』は面白かった

競技かるたを題材にした青春群像劇。
アニメ2期では、競技シーンが多く楽しめました。
コミックは読んでいませんが、完全に題材の勝利という感じです。


私が競技かるたを知ったのは、10年以上前かな。
正月にNHKでクイーン戦の中継をやっていたのを観たのが最初でした。
お屠蘇気分の抜けない時期に、読手のノンビリした声とは裏腹に、かるたが宙を
舞う激しい取り合い。まさに「畳の上の格闘技」に一瞬にしてファンになりました。
名人戦よりクイーン戦の方が激しくて面白いのでした。
頭がぶつかるほどに体を前傾し、同時の時も譲らないで自己主張する激しさ。
当時は、渡邊 令恵(わたなべ ふみえ)永世クイーンの全盛時で、圧倒的な強さを
誇っていました。確か独身のOLさんだったと思います。
それ以後、ケガや年齢から来る衰えと戦いつつ防衛するのですが、それもドラマ
ティックで人間ドラマだったのです。
渡邊さんは高校でかるた部を作ったそうで、これはアニメの千早のモデルとなった
のかも知れません。
コミックの開始時期から見ても、作者もNHKは見ていると思います。


さて、アニメの綿谷 新や若宮 詩暢は超人的すぎて感情移入出来ません。
ヒロインの綾瀬 千早も若干そういう面はありますが、精神的に強くない面もあり
まだ許容出来ます(笑)。
真島 太一の記憶力や戦術、あれが実際に出来れば名人に手が届くと思います。
それでも、太一は才能がないことになっています(笑)。
桜沢先生が太一を評した「才能と戦う覚悟がある」とは中々の名セリフですが。
まぁ、そういうインフレ面はありますが、競技シーンが迫力があって実に面白いの
です。
個人的には、報われない太一に感情移入していて我ながらビックリです。
まさか、1期からは予想も出来ない展開でしたよ(笑)。
新がラスボスとは・・・。
あやひーが、山城 理音(やましろ りおん)役と太一の少年時代を演じています。
理音の抑制された演技は印象的です。少年役の上手さも素晴らしいです。


当然、3期があることを期待しています。