浜離宮朝日ホールのペレーニ。

ミクローシュ・ペレーニ チェロリサイタル(2014-03-07、08)。
私が敬愛するペレーニの演奏会に行って来ました。
3月7日(金)
01.J.S.バッハ無伴奏チェロ組曲 第3番ハ長調BWV.1009
02.ブリテン無伴奏チェロ組曲 第3番OP.87
03.リスト(ラントシュ編):メフィストワルツ第2番
04.ヤナーチェク:おとぎ話
05.ブラームス:チェロ・ソナタ第2番ヘ長調OP.99


3月8日(土)
01.J.S.バッハ無伴奏チェロ組曲 第4番変ホ長調BWV.1010
02.ペレーニ:イントロダクションとスケルツォ
03.リゲティ無伴奏チェロ・ソナタ
04.シューベルト:アルペッジョーネ・ソナタ イ短調D.821
05.コダーイ:チェロ・ソナタ 嬰ヘ短調OP.4
06.バルトーク:ラプソディ 第1番


目的は、バッハの無伴奏チェロ組曲です。
他の曲では、ブラームスシューベルトは知ってますが、それ以外は知らん(笑)。
ペレーニは、好々爺といった感じで、偉そうな感じが全くしません。
何だか近所のオジサンみたいで、世界的な名手のイメージが湧きません。
凄いキャリアですが、ステージでの仕草が色々と慣れていない感じで初々しい。
多分、飾らない人柄なんだと思いました。それにしても、不思議な感じです。
バッハは、期待通りに素晴らしかったです。
ペレーニは今年66歳だと思いますが、流石にDVD撮影時の完璧さを求めるのは無理かな。
それでも、演奏は力強くて、しかも自然体です。
ポリフォニー(多声音楽)としての無伴奏チェロ組曲をキッチリ表現しています。
何と言うか、バッハと一体化しているかのような演奏なのです。
象徴的だったのは、バッハだけ譜面台も置かずに、登場するとサッと演奏を始めた事
です。他の曲は全部譜面を見ていました。しかも、かなり一生懸命に(笑)。
バッハ演奏の時は、チェロのf字孔が人間の目に見えて、まるで楽しそうに笑っている
ようでした。そして、微妙に左右に揺れるチェロは踊っているようにも見えました。
あれほど楽器を自在に扱えれば、チェロも嬉しいんじゃないかな。
そう、何故そこまで分かったかと言うと、2日とも最前列で観賞出来たからなのです。
ペレーニの息遣いや表情の変化も、とても興味深いものでした。
もう、見てるだけでワクワクですよ。
そして、演奏が終わるとお辞儀をするのですが、目がよく合いました(笑)。


ところで、この浜離宮朝日ホールは5年前のスフィア結成の場所です。
何だか、不思議な因縁を感じますなぁ。
当時、最前列で見た人が本当に羨ましいです(笑)。
それにしても、5年前は何故この会場だったのでしょうか。
当時も書いたけど、ここは音響的にも完全にクラシック用なのです。
最近の予定を見ても、全部クラシックの演奏会です。
単純にキャパの問題だとしても、他に会場は無かったのか?
急なイベントだったにしても謎は残ります。


教えて、宮本さん!!