競馬ファンVS国税当局(笑)。

先日、朝日新聞の社会面一面に「ハズレ馬券 経費じゃない?」との大見出しが。
競馬で儲けると大損する不思議(2013年03月03日)で書いた件が、大問題になりつつ
あります。
今回メインの事例は、72億7000万の馬券を買って、78億4000万の払い戻しを受けた人。
つまり、6年間で5億7000万円の利益を得たそうです。
前回、私が取り上げた事例は、1億5000万儲けた人の話でしたが、更に凄いな(笑)。
競馬ファンとしては、中々信じがたい事例ですが、単純に回収率を計算すると約108%
程度で、そんなに不思議な話ではありません。
最初の元手がいくらかは不明ですが、つまり「回収率108%の予想方法」を信頼して、
得た利益を含めて、全て投資する方法なのでしょう。
前回の例で驚いたのは、ほとんど全てのレースを買っているという事です。
今回も、そんな感じです。
普通は、狙いレースを絞って買うのがセオリーですが、資金力があればこういう単純な
方法が効果的です。勝ち逃げした英国の投資会社も、そのパターンでした。


閑話休題
さて、今回の人も国税局に指摘されて申告しました。
しかし、例によって国税局はハズレ馬券を経費として認めません。
前回、私は1万円買って2万円の払い戻しの例を挙げました。
普通の人は1万円の儲けと計算しますが、頭のおかしい国税局は1万9000円の儲けと計算。
今回は、金額がデカいだけに凄い事になるようです。
つまり、課税額は数十億になって課税方式の不合理が露呈してしまいます。
儲けより多額の税金って、どう考えても狂ってますからね。
そこで、姑息な国税局の考えた方式は、払戻金が購入費を上回った週は、購入費を全額
経費として認め、下回った週は払戻金と同額分しか経費として認めないというもの。
その場限りのテキトーで無原則な方法でいいのか国税局?
それでも、課税金額は儲けを上回るという茶番なんですが(笑)。
社会常識に従って、ハズレ馬券を経費として認め、正しい申告を奨励するのが国税局の
あり方でしょう。
そうしないと、逆に課税逃れが増えて、結果的に税収が減少するのは間違いないです。
禁酒法の時代のようにね。ホントに頭の悪い役所だなぁ。


私だって、即座に課税逃れの方法をいくつか思い付きましたよ(笑)。