『KAKOCHI-YA』について色々と思う事(笑)。

2010年3月10日分から、試験的に書いています。
本家(2009年1月5日〜)は、こちらです。
http://stsimon.seesaa.net/


私は結局、『KAKOCHI-YA』を1回しか観れなくて少々残念に思ってました。
ところが、色々な情報から『KAKOCHI-YA』は毎回出演者にとってのサプライズがあり、それが
段々エスカレートしているらしいと知りました。
うーん、それなら1回の観劇で良かったかな、とも思いましたよ。
と言うのも、そういう演出は観客にとっては何回も観ないと分からない訳ですし、出演者ほど
には自分自身にふりかかる切実さも無いのです。
つまり、観客にとって何が面白いのか疑問です。
1回だけ観た観客には、本当の面白さ(?)は分からないという前提なのでしょうか。
演劇って、普通は1回しか観ない観客に向けて一生懸命作るものじゃないのか?
要するに、観客を置いてけぼりにして、出演者だけが楽しむような演出はどうなんだ?!
と言いたいのです。「これが小劇場の芝居です」と言われれば、それまでなんですが。
月影先生だって「観客を意識しなさい」と言ってるじゃないですか(笑)。


ところで、『KAKOCHI-YA』については、あやひー以外にはあんまり触れてませんでした。
メインの女性幽霊(?)3人では、矢吹春奈さんの怪演が光りました。
最初セーラー服で登場した時は、正直「似合わねぇ〜」と思いました(笑)。
しかし、目をむいてドスの利いた声で喋ると、何か得体の知れない雰囲気が漂います。
この不気味さが、観客をミスリードするのに有効だったと思います。
後半、時々女子高校生らしいキャピキャピ演技との落差も凄かったです。
三浦理恵子さんと真野恵里菜さんは、矢吹さんの怪演の前では印象が弱かったかな。
こういう小劇場の芝居では、目立った方が勝ち、みたいなところがありますからね。
それにしても強烈だったな、深見メアリー昌子(笑)。


深見メアリー昌子の台詞「壁に耳あり、障子にメアリー」は完全にあやひー好み(笑)。