女優・白石加代子さんの演技論。

2010年3月10日分から、試験的に書いています。
本家(2009年1月5日〜)は、こちらです。
http://stsimon.seesaa.net/


超個性派女優として知られる白石加代子(73)さんの半生を振り返るインタビューが
新聞に掲載されていました。
白石さんは、高卒後に区役所に務めた後、早稲田小劇場(1976年からSCOTに改称)
に入団。看板女優として人気を集め、狂気を帯びた演技で有名です。
舞台や映画、テレビでこの人が普通の格好で登場しても「絶対に事件が起きる」と思わ
せる、只ならぬ雰囲気を漂わせます。
例えるなら、アニメ「ゴルゴ13」でゴルゴがスーツを着てサラリーマンみたいな格好
で歩いていても、絶対にコイツは堅気じゃない、と思わせるアレです(笑)。


さて、白石さんへのインタビューで唐突な質問がありました。
−役を「演じる」とは?
 「なりきる」というのとは、違うと思います。客観化できるといいのよね。舞台上の
 様々な行動を、ちょっと一歩引いて、操縦できるようになるといいのね。没入感情に
 なって、変な所に落ち込まないように自分で整理して、道を作ってやる。
 今は舞台の上で、楽しいことさえある。「自我」のようなものがあると不自由になる
 けれど、その取り外しが上手になったと思うの。
白石さんは「なりきる」タイプというより、そこを突きぬけてデフォルメされた演技の
ように思っていました。前半部分は、私が「戸松遥論」で指摘した沢城みゆきさんに関
する考察と驚くほど似ています。沢城さんは、後にインタビューでそれを裏付ける発言
をしていました。


ところで、白石さんが所属していたSCOT。この劇団は1976年の改称と同時に本拠地
富山県利賀村に移しています。
そして利賀村は、2004年の市町村合併により南砺市(なんとし)利賀村になっています。
なんと!、あやひーが観光大使になっている、あの南砺市ですよ。ナントだけにね!


あやひーと白石加代子さんの不思議なrelation!。いつか、共演があれば楽しい。