走る取的。

2010年3月10日分から、試験的に書いています。
本家(2009年1月5日〜)は、こちらです。
http://stsimon.seesaa.net/


日曜が千秋楽の大相撲。あと1日残して9勝5敗と勝ち越した、前頭16枚目の阿夢露。
どう読んでも「アムロ」なんですが、本当は「あむうる」だそうです。
ロシア出身なので、アムール川に因んだ名前だそうです。
出身地の近くをアムール川が流れていると思ったら、流れているのはウスリー川なのは
謎ですが。
まぁ、「アムロ」ネタはガンダムファンにはとっくに知られているネタです。
ご本人も、その事は知っているそうです。
でも、阿夢露が幕内最軽量なのは何だか皮肉な感じがしなくもないです。


ところで、「相撲取り」で連想してしまうのが、筒井康隆の短編小説「走る取的」です。
取的(とりてき)というのは、幕下の力士の事らしいです。
幕下なので、格から言えば十両の下なので、幕内の阿夢露より2ランク下でしょうか。
さて、小説では二人がバーで太った友人の噂話をしていて、ウッカリ相撲取りが太って
いる事に対してバカにした発言をしてしまいます。
それをバーの隅で飲んでいた取的に聞かれてしまいます。
その取的の無表情さと、こちらを凝視する眼に恐怖して逃げ出しますが、取的は無言で
追いかけて来ます。凄い運動能力と体力でジワジワと迫って来ます。
読んでいても、取的の異形さが怖くなってきます。
最後は二人とも・・・・。予想通りの結末です(笑)。


怖い小説なので、あやひーにはお薦めしません(笑)。