上森祥平さんのJ.S.バッハ無伴奏チェロ組曲演奏会(2015-08-30)

浜離宮朝日ホール 第1部 15:00開演 第2部 18:00開演。
上森祥平×J.S.バッハ無伴奏チェロ組曲2015《大いなる沈黙》と題された演奏会です。


第1部 15:00開演
G.リゲティ無伴奏チェロソナタより“ディアローゴ”(1968)
J.S.バッハ無伴奏チェロ組曲第2番 ニ短調 BWV1008
G.クルターク:ピリンスキ・ヤーノシュ“ジェラール・ド・ネルヴァル”(1984)
J.S.バッハ無伴奏チェロ組曲第3番 ハ長調 BWV1009
A.フランショーム:12のカプリス作品7より第9番(1835)
J.S.バッハ無伴奏チェロ組曲第5番 ハ短調 BWV1011
第2部 18:00開演
T.ヒューム:愛よさらば (1605)
J.S.バッハ無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV1007
H.デュティユー:SACHERの名による3つのストロフ 第1楽章 “少しためらって”(1976)
J.S.バッハ無伴奏チェロ組曲第4番 変ホ長調 BWV1010
B.ブリテン無伴奏チェロ組曲第1番 作品72より“第1の歌”(1964)
J.S.バッハ無伴奏チェロ組曲第6番 ニ長調BWV1012


会場は、2009年2月15日にスフィア結成の発表があった場所。懐かしい・・・。
1時間の休憩をはさんで、バッハ無伴奏チェロ組曲全6曲を1日で演奏すると言う意欲的なもの。
普通は、2日に分けてやります。上森さんのこの試みは、今回で8回目となります。
さらにバッハの前には、バッハの曲のイメージに会った小品が演奏されました。


さて、肝心の演奏ですが大いに楽しめました。
譜面台を置かないのには驚きましたが、客席から演奏する姿がよく見えて良かったです。
重苦しいバッハではありませんが、深い精神性も感じられたり、気持ちが入っていたりの
TARITARIな演奏です(意味不明)。
技術的にも安定していたと思います。特に後半が良かった印象です。
それにしても、全曲暗譜とは気合いの入り方が凄いです。
体力的にも精神的にも、高い集中力を要求される曲ですが、最後までそれを維持した演奏だった
のは素晴らしいです。
もっともバッハ以外の小品は、間違った演奏でも私には分かりませんが(笑)。
アンコールでは、新日本フィルハーモニー交響楽団コンサートマスターである西江辰郎さんが
登場しました。当日コンサート終了後に駆け付けたそうです。上森さんとは、パパ友らしいです。
西江さんのヴァイオリンと上森さんのチェロで、バッハのゴルトベルク変奏曲からアリアを演奏。
本来はチェンバロ用の曲ですが、うっとりと聴きました。譜面台置いてました(笑)。
上森さんのこのシリーズ、来年は8/15の予定だそうです。また聴きたいと思いました。
1時間の休憩に、お菓子が提供されたのが面白かったです。サービス精神あるなぁ。


これで、3500円とは超お安いです。ミューレも少し見習って欲しいものです。