ジャイアントキリング!

2010年3月10日分から、試験的に書いています。
本家(2009年1月5日〜)は、こちらです。
http://stsimon.seesaa.net/


この記事ではサッカーでしたが、ラグビーの最高峰の大会で日本がやってくれました。
第8回ラグビーワールドカップ(W杯)イングランド大会の1次リーグB組初戦で、日本が南アフリカ
に逆転勝ちです。南アフリカは、ラグビーW杯に2回優勝していて、現世界3位のランク。
そもそも、1987年に始まったW杯に優勝した国は、ニュージーランド、オーストラリア、
南アフリカイングランドの4カ国のみです。この4カ国は現在でも強豪で、世界ランキング
の1〜4位を占めています。


ところで、日本の第7回W杯までの戦績は1勝2分21敗。今回は、十両力士が照ノ富士に勝ったよう
なものです。土俵際のうっちゃり、と言っても分かりにくいか(笑)。
エディー・ジョーンズヘッドコーチの元で、4年間日本ラグビーを強化してきた訳ですが、ここ
までの成果を出すとは夢にも思いませんでした。
以前、テレビでドキュメンタリーをやっていましたが、課題が多いなぁという印象でした。
この大会にピークを持ってくるという話はありましたけど。


テレビ中継を見ていて、何度もトリ肌が立ちました。
まず前半、スクラムから押し込んでのトライ。
大会一番の体格の南アフリカに対して、日本は大会最軽量らしいです。
集団のテクニックなんでしょうか、押し勝つなんて非常に驚きました。
そして、前半終了間際の南アフリカの猛攻。
これを丁寧かつ確実なタックルで、ひたすら潰していくんですよ。
今までの日本なら、確実に振り切られている場面です。
何と粘り強い防御なんでしょうか。
そして、後半32-29で負けている最終場面での相手の反則。
確実にキックを決められる場面です。キックを決めれば引き分け、それでも大殊勲です。
しかし、日本はここで攻撃を選択しました。勝ちにいったのです。その精神が素晴らしい。
プレーが途切れれば試合終了となります。
ボールを回して、回して、相手のタックルに耐えに耐え、ボールを回して、回して、凄い
粘り強い攻撃です。そして、相手の必死の防御の一瞬のスキを突き、劇的なトライ。
34-32で勝ちました。
驚いた事に、NHKの実況アナが感激のあまり泣いていました。
ウケ狙いの民放ならともかく、NHKの実況アナが泣くなんて記憶にありません。
開催国イングランドでは「W杯史上最大の衝撃」とか「南アのコーチが国民に謝罪」とかエラい
騒ぎのようです。失礼な奴らだよな(笑)。それほど、衝撃的な結果だったのです。
次のイングランド戦が楽しみです。
スフィアの皆さんのラグビー話は聞いた事ないなぁ。


私も人生に、ジャイアントキリングを起こしたい(意味不明)。