そういう手もあったのか(笑)。

2010年3月10日分から、試験的に書いています。
本家(2009年1月5日〜)は、こちらです。
http://stsimon.seesaa.net/


新聞の記事によると、新しい金儲けの方法が発見されたようです。
以前にも書いた「国会図書館への納本」がそれです。
納本制度の説明の中で「(通常、小売価格の5割+送料)が代償金として交付される」
という一文がありました。
犯人、いや頭のいい人がこれを利用したのです。


犯行、いや頭のいい人の手口はこうでした。
①とりあえず、本を作りましょう。
 A5サイズで、480ページのハードカバー本。
 内容は、パソコンでギリシャ文字を無作為に打ち込むだけ。内容は、無いよう・・・。
 新聞によると「全く同じ内容のページもある」との事。チェックしたんかい!(笑)。
②定価の設定をしましょう。
 何と1冊64,800円。
 犯人、いや頭のいい人が言うには「1冊の作成に3万円かかっている」との主張ですが
 どんなに良心的に作っても、1,000円もあれば充分だと思われます。
 「小売価格の5割」という代償金狙いだよなぁ、この価格設定は。
③頒布実績を作りましょう。
 納本の定義の中に「頒布を目的として相当部数作成されたすべての出版物」とある
 ので、これをクリアする必要がありますからね。
 犯人、いや頭のいい人はアマゾンで販売開始。
 しかし、これが失敗だった模様。追跡調査されて、狙いが暴かれました。
④納本しましょう。そして代償金を受け取りましょう。
 何と、この無意味な本(とも呼べない代物)を132巻まで出す予定だったそうです。
 112巻まで作成し、78巻が納本されたそうです。
 そして、代償金として既に136万が払われているそうです。
 因みに、犯人、いや頭のいい人が言うには「各巻20部作成し、まだ1冊も売れてない」
 そうです。


役所がお金にルーズ(自分の金じゃないしね)なのを利用し、かつルールの盲点を突いた
頭のいい方法です。ただ、ネットの暇人の追及を甘く考えたのが敗因でした。
さすがに、国会図書館も代償金の返却に向けて動き出したようです。
犯人、いや頭のいい人も「返本された場合は返金する」と言ってるみたいです。
頒布の実態も無いし、完全にアウトだと思われます。
大体、「本」じゃないだろ!(笑)。


ユニークな事を考える能力は、もっと別の事に使いましょう(笑)。