まさかの「パリスの審判」。

2010年3月10日分から、試験的に書いています。
本家(2009年1月5日〜)は、こちらです。
http://stsimon.seesaa.net/


昨日の記事で触れた、ボッティチェリの「パリスの審判」。

あれを書いた直後に、録画しまくっている「名探偵ポワロ」を観てました。
シーズン7の第2話「エッジウェア卿の死」という話です。
この中で、犯人を探す重要なヒントとして、何と「パリスの審判」が出てきました。
ファッションの話題のあと
A「それなら、何に情熱を感じるの?」
劇作家「今のところは「パリスの審判」ですね」
B「ファッションの審判はパリじゃないわ。今はミラノやニューヨークよ」
ちょっと怪訝な雰囲気の周囲。
劇作家「僕が言ったのは、羊飼いのパリス。トロイ戦争の発端を作った男です」
B「ああ、そっちのパリスね」
「パリスの審判」は、ギリシヤ神話の一節で、パリスの審判のせいで選ばれなかった女神が怒り、
トロイ戦争の原因となったそうです。パリスはトロイア王の息子なんです。
「パリスの審判」をテーマに多くの画家が描いています。
つまり、「パリスの審判」は当時のヨーロッパ上流階級の常識だったんですね。
と言うか、アガサ・クリスティの小説を読む人には分かる内容なのか。
名探偵ポワロ」では、前には「パリスの審判」の話題を知っていた人が、今回はファッション
の話と間違えたというのがポイントでした。
私もボッティチェリ展で仕込んだ知識のお陰で、非常に面白く観ました(笑)。


何という、シンクロニシティなんだ!