『AD-LIVE2016』(2016-10-29)をライブビューイングで観ました。

2010年3月10日分から、試験的に書いています。
本家(2009年1月5日〜)は、こちらです。
http://stsimon.seesaa.net/


釘宮理恵さんと高垣彩陽さんのアドリブ二人芝居。
公演は大阪で、昼・夜の2回公演でした。
私は、東京新宿の映画館で夜の部を観ました。
予備知識無しで観たけど、役者さんの個性が出ていて面白かったです。


このお芝居のシステムは、大雑把な設定だけがあって進行します。
そして役者は募集した言葉やセンテンスなどを書いた紙を、数十枚ずつ持っています。
時々、その紙をランダムに引っ張り出して客に見せ、その言葉を言いながら話を進めます。
全く関係ないワードを引いた時に、辻褄を合せるセリフを言えるかが重要となります。
そういう意味では、エチュードに近いかな。


ところで、この二人の組み合わせでは、昼の部では釘宮さんが、夜の部ではあやひーが
お芝居の設定を考えたそうです。この事は終演後に、鈴村健一さんの説明で知りました。
つまり、昼の部ではあやひー、夜の部では釘宮さんは、設定を知らないので相手の出方を
伺いつつ芝居をする事になります。
私の観た夜の部で、釘宮さんのお芝居がナチュラルと言うか自然体の感じだったのは、
そういう事だったのか。時々、素で笑ってたし。


あやひーの方は、演技している感じが溢れていました。
それにしても、ウエディングドレス着たストーカー女の雰囲気が凄かったなぁ(笑)。
ちょっと猫背で、目の下のクマ。その佇まいだけで、若干病んだ人になり切ってました。
役柄のせいか、ボソッとした言い方が多いけど、相変わらず発声は綺麗で聞きやすい。
あと、時々釘宮さんが引いた紙を読まなかったのは、ルール違反だそうです。
公演後、鈴村健一さんが言ってました。どんな内容でも読まなくてはなりません。
釘宮さんは「知らなかった」と言ってましたが、根本的な原則なので、鈴村さんはキチン
と説明・確認すべきでした。


まぁ、お芝居のシステム上、芝居の進行は遅くなります。
それでも、二人のやり取り(途中で男も入るけど)は、中々味があって面白かったです。
昼の部では、あやひーがどんな「受け」のお芝居をしたのか気になります。
でも、あやひーの演技を観るには、夜の部で正解だった気がします。
それに、「食い倒れ人形」の衣装より「ウエディングドレス」姿を見たいよ(笑)。


あやひーのラスト、全力で「ちきしょう!来ねぇのかよ!幸せにな!」に笑いました。