高垣彩陽クラシカルコンサート「Premio×Melodia」(2016-11-13)

Bunkamura オーチャードホール 17:30開場 18:30開演。


流石に音響を考慮した設計のコンサートホールです。
バルコニー席も含めて、見た目も美しいです。


第一部開演。
幕の後ろで弦楽器のチューニング音がして、クラシックコンサートの雰囲気です。
ピアノ、パーカッション、ヴァイオリン8、ヴィオラ3、チェロ3、コントラバス3という
編成だったと思います。
歌姫あやひー登場。お衣装はこんな感じ。「クラゲみたいな」って(笑)。


01.The Sound of Music
02.Lascia Ch’Io Pianga


喉の調子も良さそうです。
特に02.では、弦を従えて堂々とした歌姫ぶり。ソプラノが美しく響きます。
もう、普通にソプラノ歌手としか呼びようがないです。


あやひー「皆様こんばんは!」
(会場、拍手)
あやひー「LAWSON presents 高垣彩陽クラシカルコンサート「Premio×Melodia」にお越し頂き
、どうもありがとうございます!」
(会場、拍手)
あやひー「えー、「melodia 3」私にとってカバーミニアルバム3枚目のCDをリリースさせて頂き
まして、そのリリースの記念という事もあって、何とここオーチャードホールでコンサートを
する事になりまして、というかしています!(笑)」
(会場、拍手)
あやひー「いらして頂いて、本当に本当に感謝で一杯です。今日はクラシカルコンサートとお伝え
している通り、今までにない、ここオーチャードホールだからこそ、そして今回のこのメンバー
だからこそお届け出来る音楽を、届けていきたいと思います。今回、第一部と第二部と、ちょっと
クラシックコンサートっぽいかなと思って、このように分けてみたんですけど(笑)。一部は先程
もお聴き頂いたように、ちょっとシットリした曲をお届けしていきたいと思いますので、どうぞ
皆さん、今夜は今日だけの特別な夜を過ごしましょう。よろしくお願いします」
(会場、拍手)


03.On My Own
04.TRUE COLORS


本当に高音が綺麗に伸びている印象です。
細かいニュアンスが、いつものライブやコンサートより良く伝わってきます。


あやひー「「melodia」というシリーズですはね、あたし、ソロデビューして6・・・年目に入ったん
ですよね?・・・6、周年、はい」
「melodia」の説明をするんですが、相変わらず話が長いです。それでいいんですが(笑)。
まとめると
①シングルCDには、必ずカバー曲を入れて3曲にするのが、あやひールール。
②そのカバー曲を集めたのが「melodia」シリーズ。新曲も入れる。
③カバー曲は、あやひーの希望や、もっと大人な偉い人が提案して決める。
④「melodia」は、色んな曲と出あうキッカケとなって欲しいと思って作っている。


05.埴生の宿
06.Amazing Grace


あやひー「早いものでですね、何と一部、最後の一曲となります(笑)」
会場からは、お約束の「えっ?!〜」も無し。言える雰囲気じゃないよね(笑)。
あやひー「二部にも、あの曲こんな曲、そしてあの人が控えていますので(笑)。えー、楽しみに
待って頂けたらと思います。因みに休憩は20分あります」
さりげなく物販も勧めるあやひー(笑)。


あやひー「さて、一部のちょっとクラシカルな時間、最後の締めくくりをどうしようかな、と
思って色々な選曲を考えたんですけど、実は「melodia」のシリーズの中で、一度も、と言うか
私がリリースしたCDの中で一度も生で歌ってない曲があるんですね(笑)。えー、
「ドン・パスクワーレ」というオペラの「Quel Guardo Il Cavaliere」という曲なんですけども」
キター!!「melodia」に収録された曲。私が生で聴きたいと念願していた曲です。
この曲にまつわるあやひーの話が、例によって長いです。それでいいんですが(笑)。
まとめると
①音大受験の時に、レッスンの先生から紹介された曲で好きな曲になった。
②大学では歌う機会が無かった。
③大学の恩師である近藤先生が、勧めてくれた曲がこれだった。
④最後の試験(卒業試験?)で歌った。
 以前に、「卒業試験で歌った曲」と語っていましたからね。
⑤カラオケで歌うには難しい曲(なので、今まで歌えなかった)
⑥歌の内容(コケティッシュな女性の歌)を説明する


07.Quel Guardo Il Cavaliere


CD版より迫力がありました。これは素晴らしい。
ピアノの後藤望友さんが、あやひーの横で指揮をしました。
後藤さんは、このコンサートで歌う曲を全部編曲したそうです。凄い才能の人です。
あやひー「また、二部でお会いしましょう!」


20分間休憩。みおこさんと会いたかったのですが会えず。前方の席が遠くて(笑)。


第二部開演。
弦楽器のチューニング音が、いい感じです。
お衣装は、肩出しの白いドレス。


08.君がいる場所
09.Bright


08.は、ゆっくりした歌い出しで、クラシカルな編曲になってます。一瞬、驚きました。
ソロCDのデビュー曲です。
09.は、後藤望友さんが、アルバム「relation」であやひーに作った曲。
もちろん、今回のピアノは後藤さん。


ここで、ゲスト登場です。MITSUAKI(東山光明)さんです。
音楽活動→MITSUAKI 俳優活動→東山光明の名義でやっています。
MITSUAKI「皆様、こんばんは。MITSUAKIです、よろしくお願いします」
あやひーは、「MITSUAKI君」と呼んでます。
まぁ、色々馴れ初め(夫婦かよ!)話がありました。


あやひー「ずっと縁のある人とデュエットしたいと思っていたので、MITSUAKI君と一緒に
歌う事が出来たら、と思って、今回お声を掛けさせて頂きまして」
MITSUAKI「ありがとうございます。本当に嬉しいです」
あやひー、今まで歌いたかったけど歌ってない曲として、ディズニーを挙げる。
あやひー「なんか色々厳しいのかなぁと思って」
(会場、爆笑)
権利関係がね。ミューレみたいだな(笑)。


10.A Whole New World(高垣彩陽&MITSUAKI)(アニメ映画「アラジン」)
11.とびら開けて(高垣彩陽&MITSUAKI)(アニメ映画「アナと雪の女王」)
MITSUAKIさん、退場。


12.Defying Gravity
13.夢のとなり
14.My Heart Will Go On


13.では、中音域の発声が若干苦しそうな部分があった気がします。気のせい?
高音域はとても安定しています。やっぱり、本質的にソプラノ歌手ですね。
あやひー「えー、早いものでですね、何と最後の一曲になります」
やっぱり、会場からの「えっ?!〜」は無し(笑)。
オーチャードホールでのコンサート話は、「melodia 3」収録中のスタジオで言われた
そうです。先輩や仲間が立った舞台。


あやひー「オーチャードホールに立つ夢は、どちらかと言うと、あり得ないと思っていた
ので、本当に夢にも思いませんでした、という気持ちが強くて。まさに、そんな夢を超え
た、本当に特別な夜でした。こうしている場所もご縁ですし、「melodia」という曲の一つ
一つにも私は縁があって、ゲストに来てくれたMITSUAKI君とも色々な作品で縁があって、
そして今日演奏してくれた皆さんとも縁があって、今日こうして会場に集まって来て下さっ
てる皆さんとも縁があって、という事で。本当にね、締めくくるには何がいいかなぁ、と
思った時に、どうしてもこの曲のオーケストラバージョンを聴きたいという、私の独断と
偏見により・・・(笑)独断により、えー、最後の曲を決めました。私が昨年リリースしました
「individual」というアルバムがあったんですけど、29歳から30歳の節目になったアルバム
で、そこで初めて作詞作曲をしまして。まさに今、一杯「ご縁がご縁が」と言ったんですが
本当に今自分がここに居られるのは、こうして声を届けられているのは、本当に沢山のご縁
が一杯一杯結びついて、そこから新たに何かが生まれていって。でも、それは私だけじゃ
なくて、今日お集り頂いている皆様のお一人お一人も、色んな悩みがあって、笑ったり泣い
たり、生活していると思うので。今日ここに、オーチャードホールに集えた事に心から感謝
して、最後にこの曲を歌いたいと思います、、、縁」


15.縁


アンコールがあるとしても、最後がこの曲とは、あやひーらしいです。
あやひー「ありがとうございました!指揮ピアノ演奏、後藤望友さん、そしてプレメロオーケ
ストラの皆さんでした!」
(会場、拍手)
あやひー、楽団員退場。
因みに、唐突なプレメロオーケストラとは「Premio×Melodia」オーケストラの略称です。
あやひーが考案したらしいです。


アンコール
ずっと拍手でした。うん、このコンサートに相応しいです。
割とすぐに登場しました。着替えも無いしね。
あやひー「本当に思い入れのこもった拍手に呼んで頂いて、もう少しだけ歌わせて頂きたいと
思いま〜す」
あやひー、楽しそうです。
後藤望友さんを紹介。もうすぐ31歳とか。会場にご両親が宮崎から来ているそうです。


16.LIFE(TVアニメ「CANAAN」のキャラソン)


これは、後藤さんとのピアノで。
何だか、ネネのキャラソンとは思えない曲です。
ここで、プレメロオーケストラも再登場。
あやひー「リハーサルの時から素敵な演奏で、「私の歌いるかな?」っていうぐらいで(笑)」
おい、謙虚にもホドがあるよ(笑)。
そして、MITSUAKI君も再登場。


17.Time To Say Goodbye(高垣彩陽&MITSUAKI)


MITSUAKI「(あやひーを見つめて)本当に美しかったです。この曲の力もあるんでしょうけど、
凄く愛おしい・・・」
あやひー「何を言い出す(笑)」
照れて、笑いだすあやひー。動揺してます。
ここで、MITSUAKI君は退場。


告知タイム。
10th(じゅーす)シングル「Live & Try」が、2017年1月18日発売。
「愛の陽」に続いて、2枚目のノンタイアップ作品。
同日に、同時リリース「LAWSON presents 高垣彩陽 3rdコンサートツアー2016 “individual”」
中野サンプラザホールでのコンサートのBlu-rayも発売。先行上映会もあり。
舞台「Run for Your Wife」のお知らせ。
「もう明日から稽古に集中でございます」ってサラッと言ってました。
スフィアライブのお知らせ。


あやひー「本当に名残惜しいです。リハーサルからとっても幸せだったので、本当に自分が
ここで一晩限りのコンサートをやらせて頂けるなんて。もちろん、リハーサルもやって準備も
するし、練習もするしで実感は一個一個積み重なってはいたんですが、今日立って始めるまで
なんかフワフワした気持ちだったんですが。緊張もしたし、色々な想いがあったんですが、
何よりこうして皆さんと集えた事、そしてここで歌える事、今までの自分が好きな曲を歌わせ
て頂いている「melodia」がここに結び付けてくれたので、今までの自分の人生を、まるっと
肯定してくれて、ああ正しかったんだなぁって。音大に入った時は、あまりに忙しくて何もする
事が出来なくて、あたし声優への夢を遠回りしてしまったかも知れないって、凄く悩んだ時期
があったんですが、でもそれも本当に無駄じゃなかったんだって、また一つ今日のためにあった
んだって、噛みしめる時間を皆さんが一緒に作ってくれました。本当に本当にありがとうござい
ます。改めて、私は私として歩んできて良かったなって、心から幸せに思います。そして、今日
の準備をして下さったスタッフの方、チームの方、こうして演奏して下さっている皆さん、本当
に感謝で一杯です。どうもありがとうございます」
(会場、拍手)


あやひー「色んな選択肢の中で、ここに来る事を選んで下さって。お一人お一人色んな毎日が
あると思うんですけど、その中で今日一緒に過ごそうと思って下さって、ここに来て下さった
皆様、何か一緒に過ごた時間を持ち帰って頂けるものがあれば幸いですし、またいつか、こう
してお会い出来ればいいなと、願いを込めて、そして心からの感謝を込めて、皆さんがいるから
私はここに居られます、歌えます、本当にありがとう。最後に聴いて下さい、、、You Raise Me Up」


18.You Raise Me Up


あやひー「本当に本当に、素晴らしい時間をありがとうございました!」
(会場、拍手)
あやひー「こうやってクラシカルなものを歌うとか、クラシカルなメンバーで出来るというのは、
私にとって、一つの自分の人生というか。声優になりたい、歌を歌いたい、表現者になりたい、
舞台に立ちたい、そういう夢の一歩を踏み出した、自分の大事な選択だったと思っているので。
本当に、それが間違ってなかったんだなぁって、今日幸せな気持ちで一杯す。今日、この景色を
この時間を、この音楽を一生忘れません。本当にありがとうございました!」
(会場、拍手)
あやひー「また、どこかでお会いしましょう!本日は、本当にありがとうございました!」
(会場、拍手)


終演。
素晴らしかった、楽しかったです。
あやひーの歌手としての能力、特にソプラノ歌手としての能力は凄いなぁと、改めて思いました。
透明感、繊細さ、力強さ、表現力が同居している稀有な人だと思います。
今回は特に、そういう面を強調するような編曲の力も大きかったです。
あやひーは、肩書として「歌手」だけでも世間に通用するレベルなのは間違いないです。
あやひーは、今回を「特別な夜」と言いましたが、ファンとしては、それが「普通の夜」になる事
を希望します。
つまり、オーチャードホールでのクラシカルコンサートを毎年やって欲しいという事です。
何なら、一年に2回でも全然OKですが(笑)
今回は、ディズニー問題もあるし、映像化は無さそうなのが残念です。
とにかく、いつまでも余韻に浸っていたいコンサートでした。


今度は、映像化を前提としたクラシカルコンサートを!!