将棋界の一番長い日。

2010年3月10日分から、試験的に書いています。
本家(2009年1月5日〜)は、こちらです。
http://stsimon.seesaa.net/


2月25日は、将棋A級順位戦の最終局でした。
この最終局で、名人への挑戦者が決まったり、B1級への降格者が決まったりという
ドラマが生まれるのです。なので、「将棋界の一番長い日」と呼ばれています。
ファンの関心も高く、過去にはNHKが中継(ほとんど大盤解説ですが)していました。
最近はニコ生ですが、今年からAbemaTVも中継に参戦しました。
私は、AbemaTVで観てました。


名人への挑戦争いは、7勝1敗の稲葉八段が勝てば無条件で決まり、負けると若干
ややこしいです(笑)。
6勝2敗の羽生三冠と広瀬八段が勝てば、最大3人によるプレーオフとなります。
結果的には、羽生三冠と広瀬八段が早目に負けてしまったので、稲葉八段の挑戦権が
確定しました。
ただ、稲葉八段はその結果を知らずに対局を続け、森内九段に勝ちました。
おめでとうございます。


降級は、永世名人資格者の森内九段でした。
勝者と敗者のコントラストが強すぎて、稲葉・森内戦の終局光景は胸を衝くものが
ありました。無言の二人、何という過酷な世界なんでしょうか。
森内九段は、22期(年)在籍したA級からの陥落です。
佐藤康光九段は、1勝6敗からの最終局を含めて2連勝により、逆転でA級に残留です。
森内九段と同じ3勝6敗ですが、前期順位が上だったので残りました。
40代の名人経験者二人が降級争いとは驚きでした。


稲葉八段は、佐藤天彦名人と同様にA級昇級1年にして名人挑戦者です。
そして、20代二人にによる名人戦は21年振りだそうです。
その21年前が、羽生・森内戦だったというのが凄い。
現在46歳にして三つのタイトルを保持している羽生三冠は化物か・・・。


それでも、世代交代の波が将棋界に来たのを実感した一日でした。