私が「ミュ〜コミ+プラス」を聴かなくなった理由。

本家(2009年1月5日〜)は、こちらです。
http://stsimon.seesaa.net/


スフィアのデビュー初期には、メンバーのソロ出演も含めて熱心に聴いていました。
吉田尚紀アナも、いい質問をしていたと思います。印象に残っています。
聴かなくなったのは、「変態音響監督のコーナー」が出来たあたりからだったかな。
何となく聴かなくなったのですが、理由を深く考える事もありませんでした。
まぁ、普通は人間、そんな事まで考えないよね(笑)。
もちろん、「うーん、好みじゃないな」程度の認識はありましたが。


その理由がハッキリ分かったのは、今年2月の「アニメ紅白歌合戦 」でした。
舞台で繰り広げられる「変態音響監督のコーナー」。
見たくもないその様子を眺めていたら、ユリイカ!みたいな気持になりました。
水瀬いのりさんが、何だか恥ずかしそうというか、嫌そうに見えたせいかも知れません。


私が声優さんに注目するキッカケは、戸松遥さんの声優としての演技でした。
その才能に魅力を感じた訳です。
それ以後、声優さんの役者としての才能に敬意を持っているという思いがあります。


だけど、「変態音響監督のコーナー」には声優に対するリスペクトが感じられません。
(※意見には個人差があります)
声優さんに色々なシチュエーションで演じてもらうのですが、そのお手軽さ、あるいは
吉田アナの指示の出し方も含めて、まるで役者を便利屋のように扱っているのが嫌なの
です。
(※意見には個人差があります)


大体、声優以外の役者さんには、「変態音響監督のコーナー」みたいな事はさせないで
しょう。それでは、何故声優さんにはそんな事をさせるのか?
やっぱり、役者に対する敬意が欠けているとしか思えません。
確かに、スフィアの皆さんは楽しそうにやっているように見えます。
この業界に10年もいるので、そういうスキルも身に付いているでしょう。
あるいは、お仕事として心底楽しんでいる可能性もあります。
でも、その事と他者の「役者に対する敬意」の問題は、全く別の話です。


NHKEテレでも、戸松さんがコミックの登場人物全員を一人で演じてみせる場面があり
ました。そこには、声優さんのスキルに対する敬意が感じられました。
戸松さんも、登場人物の個性を感じて演じる余裕がありました。
「変態音響監督のコーナー」では、その場限りの設定で、単にそれらしい声を出して
もらい吉田アナが喜んでいるだけです。
その扱いの差は歴然としています。


それが楽しいという人がいるのも分かりますが、役者は誰かのオモチャじゃないでしょ?