藤井聡太四段(14)の言葉。

2010年3月10日分から、試験的に書いています。
本家(2009年1月5日〜)は、こちらです。
http://stsimon.seesaa.net/


プロデビューから25連勝中の藤井聡太四段(14)です。
雑誌の将棋世界2017年7月号(現在発売中)は、藤井聡太四段特集号みたいになっています。
表紙写真だし、インタビューやA級棋士2人による分析対談とか濃いです。


最近売り出された、藤井四段の扇子とクリアファイルは、アッという間に売り切れ。
約10倍の値段で転売されています(笑)。
扇子の売り切れはともかく、その後に売り出されたクリアファイルの品切れは将棋連盟の
商売下手丸出しで「武士の商法」ならぬ「棋士の商法」です。ミューレに学べよ・・・。
大体、プロになりたての棋士のグッズも異例過ぎるんだから、人気の異常さに、もう少し
気付くべきです。


閑話休題
そういう話じゃなかった(笑)。
最初の頃は、藤井四段のインタビューでの言葉が話題になりました。
普通の14歳が使うとは思えない、「望外(ぼうがい)」とか「僥倖(ぎょうこう)」です。
確かに「僥倖」は珍しいですが、「望外」は将棋雑誌ではよく見かける言葉です。
棋士が自分の対局を振り返る「自戦記」をよく書きますが、その中で「端攻めが上手く
いったのは望外(の結果)だった」とか書くのは定番です。
つまり、予想以上に上手くいったと謙遜している訳ですが、本心は「予定通り」と思って
いるかも知れません(笑)。
藤井四段の言葉には、活字を読んでいる人の匂いがします。


将棋世界」でのインタビューでは14歳の中学生らしい部分もあります。
50m走は、6.8秒で意外に俊足のようですが
「実は今年、記録が落ちたんです。去年が運動能力としては全盛期だったようで、
短い全盛期でした(笑)」
いや、やっぱり14歳の落ち着きじゃないな。


目標を聞かれて
「名人もプロになったからには目指すべきものですし、強くならないと見えない
景色があると思いますので、そこに立てるように頑張りたいです」
「強くならないと見えない景色」なんて、一度は言ってみたい言葉ですなぁ。
先輩棋士の中には「藤井四段は人生2周目なんじゃないの」という人もいますが、確かに
そんな気もしてきます(笑)。


去年10月にプロになる直前は、13勝5敗だったので注目されなかったのは既に伝説。