異色の棋士・千田翔太

2010年3月10日分から、試験的に書いています。
本家(2009年1月5日〜)は、こちらです。
http://stsimon.seesaa.net/


日曜日の午前10時からNHKEテレで「将棋フォーカス」という番組があります。
NHK杯の前の30分番組です。
将棋講座や将棋界の話題を取り上げたりしています。
先日の番組内で、「異色の棋士千田翔太」という内容が放送されました。


千田翔太(ちだしょうた)六段(23)は、現在C級1組に在籍で今期の有力な昇級候補です。
前回の棋王戦というタイトル戦の挑戦者でもあり、5番勝負で渡辺棋王に対して2勝1敗
とタイトル奪取にあと一歩まで追い詰めました。
タイトルこそ取れませんでしたが、タイトル戦の挑戦者になるのは実力の証です。
よく言われる「若手実力者」の一人です。


番組で取り上げられたのは、千田六段の独特な勉強方法です。
棋士は、対局やイベントなどの用事が無い日は、1日10時間ぐらいは将棋の勉強をする
ようです。
その中で多いのが、気の合う仲間との研究会、練習将棋でしょうか。
駄菓子菓子、千田六段は人間とは練習しません(笑)。
色々調べると、千田六段の考えは次のようになります。
今は将棋ソフトの方が人間より強い→弱い人間と練習しても無駄→強くなるには将棋ソフト
を使った方が合理的→だから将棋ソフトで勉強
確かに間違ってない気はしますが、実際の対局は人間相手なので、そちらへの慣れも必要
だと思われますが。


番組冒頭、通算勝率が7割超え(超優秀です)と紹介されて
伊藤かりん「目覚ましい活躍ですけど、近年の活躍、ご自身ではどうですか?」
千田六段「まぁ、特段不思議というほどではないですね(平然)」
伊藤かりん「さすがですね(笑)」
山崎八段「いやぁ、それだけ自信にあふれてますね(苦笑)」
千田六段は当たり前の事を言ってるつもりですが、世間的にはビッグマウスと言う(笑)。
藤井聡太四段(14)ならば「僥倖です」と言うところです。
因みに、山崎八段は千田六段の兄弟子で同じ師匠ですが、珍獣でも見ているような表情。


この後は、実際の研究の様子を紹介。
衝撃だったのは、部屋には小さい本棚とパソコンしかありません。


23歳男子の部屋じゃないです。
余りの物の少なさに、あやひーが見たら卒倒しそうです(笑)。
千田六段は、コンピュータ将棋大会にも出没。
何と、大会の運営資金を寄付しているそうです。
千田六段は、創造的な将棋のアイデアに贈られる「升田幸三賞」を受賞していますが、その
賞金だそうです。
そのアイデアをコンピュータ将棋から得たからとの理由ですが、中々出来ない事です。
別筋からの情報では、趣味はカラオケでJAM Projectを歌う事だそうです。
年齢的には、渋いな。


棋士は個性的な人達の集団ですが、その中でも異色な千田六段は素晴らしいです。