Retrospective 1stコンサート「文明開化の音」(2017-11-17)

2010年3月10日分から、試験的に書いています。
本家(2009年1月5日〜)は、こちらです。
http://stsimon.seesaa.net/


会場 神楽坂The Glee 18:30開場 19:00開演



Retrospective(作曲家・ピアニスト 後藤望友 & チェリスト 河内ユイコのデュオ)
の1stコンサートに行って来ました。
後藤望友さんと言えば、あやひーのコンサートでお馴染みです。
アルバム『relation』で「Bright」という曲を提供しています。
そのご縁で行って来ました。ピアノとチェロのデュオも良い組み合わせです。
会場は自由席で1ドリンク付き。結果的にチェロがよく見える席になりました。
私の2列前は後藤さんの親族関係者らしく「みゆちゃんが」などと話していました。


開演
◎:CD「レトロスペクティヴ 文明開化の音」に収録されている曲
01.Opening(Instrumental)
02.Refrain Holic◎
03.Naked Black◎
後藤「皆様、こんばんは。改めまして、ピアノ・作曲の後藤望友とチェロの河内
ユイコによるRetrospectiveです。どうぞよろしくお願い致します」
会場変更のお詫び、来てくれたお礼などがありました。
後藤「私といたしましては、おそらく一番後ろの方からでも、ギリギリ私が女性だと
分かる距離かなと。大きい会場になると、疑問を持たれたままお帰りになる方も
いらっしゃるので。女性です(笑)」
MCはほとんど後藤さんが担当。こういうジョーク言う人だったのか・・・(笑)。


後藤「本日演奏する曲は全て私が作曲しております。Retrospectiveの曲は、全て私が
編曲作曲を担当しております。私達二人はクラシック出身なんですけども、聴いて頂い
たように、私達の音楽は優雅なクラシック音楽という訳ではなくて、少し前衛的な曲に
なっています。常に意識として、世界に新しい音楽ジャンルを作りたい。そのような
意識を持って作曲しています。かのベートーヴェンも晩年の作品は、革新的な現代音楽
と言われて、当時の人々に驚きをもって迎えられていた事をご存じでしょうか?それが
今や広く親しまれているように、大それた事ではありますけれども、私も今ある音楽
に留まる事なく、常に挑戦してクラシック以外の物も取り入れて、そして私の音楽の
一番の理解者である彼女(河内ユイコさん)とRetrospectiveとして新しい時代を作って
いきたいと思っています。これから始まる音楽に少々面食らう方もいらっしゃるかも
知れませんが、「なんか分からないけどカッコいい音楽だったな」と感覚的に思って
頂ければ幸いです。そして10年後20年後、皆様がRetrospectiveの1stコンサートに
言った事を誇って頂けるように、私達が前に前に努力して進んで参ります。まだ2曲
しか演奏していないのに何なんですけれども、どうぞ応援の程、よろしくお願いします」
(会場、拍手)
カッコいい宣言でした。私も今、第九の練習しているので、話にベートーヴェン
出た時は、思わずニヤつきました。
私がやっているのは、革新的な現代音楽(当時の)なんですね。


02.03.は演奏の他にスピーカーからも音を出していました。


04.Overture!◎
二人だけの演奏でした。現代音楽っぽいです(超主観)。
河内さんによるチェロの説明。
河内「チェロという楽器は、私が思うに一番人間の声に近い豊かな音がする楽器だと
思っていて、後はすごくオールマイティな楽器だと考えます」
音域の広さ、色々な奏法、音色の変化などの説明がありました。
いやー、チェロいいよね〜。


05.Pizzicato Dance◎
後藤さんは、ピチカートが好きだそうで、その奏法を使った曲。何だかジャズ的。
いや、ジャズ知らないけど(笑)。


06.Do Re Mi
後藤「カバーというよりリメイクですね」という事で、前奏、間奏などを加えて
リメイクした「ドレミの歌」です。全く別の曲という印象でした。


07.A Story◎
後藤「要はバラードです」
色んなものに対する「愛」がテーマだそうです。
クラシックの小品という感じで、チェロの発表会でも使えそうな曲です。


08.Amber Hawk
後藤「自然界に住む鷹の琥珀色の目を通して、自然の脅威、おそれ、雄大さ、決して
人間が立ち入ってはいけないような、そのような部分を曲にしました」
スケールの大きな曲です。
演奏前に、グッズのお知らせなど。
(20分間休憩)


ここからネット中継されました。
09.Cello Performance
チェロだけで「愛の挨拶」をベースにした曲。
10.Triple ZERO


11.Impulse◎
後藤「作曲家の衝動を爆発させた曲」という事で激しい曲だっような。


ここで後藤さん、Retrospective結成の経緯を河内さんに説明させる。
河内「とあるアーティスト(あやひー!)の方のコンサート(バースデーイブ ミニ
コンサート)のお仕事があったんですけど、弦楽四重奏とピアノっていう編成の
コンサートがあって、私はその時チェロで呼んで頂いたんですけど。そこに、その
アーティストさんの曲(Bright)を書いたり編曲したり、元々後藤先生がいらっしゃい
まして(笑)。そこに(後藤先生が)バンドマスター、ピアノ、アレンジャーとして来て
いて。会った時から「あっ、この人ヤバいな」みたいな、もちろん、いい意味ですよ
(笑)。ビビッと来たものがあって、ただその現場でお偉いさんと一番下っ端みたいな」
河内さんからは、あんまり話をする事も出来なかったそうです。
「打ち上げの時に話をしたら「一緒にやろうよ」と言ってくれて、社交辞令かと
思っていたら数日後に誘われて「何で私と」と信じられなかったんですけど」
3日後には曲を作ってくれたとか。
後藤さんによれば「カッコいいと思う感覚が一緒。あと心が綺麗、それは音に出る」
褒め褒め部だった(笑)。そして、あやひーが仲人だった!


12.The Entertainer
SCOTT JOPLIN .の「The Entertainer」(1902年)をベースにした曲。


13.Danny Boy Waltz
「ダニーボーイ」をベースにした曲。ピアノのみの曲。


14.Magic Space◎
15.Flaashing Journey
ミニ知識:後藤さんの母上は、茶道の先生。Retrospective=回顧展


16.Albireo
二重星、アレビレオのお話。Retrospectiveの二人をイメージしているとの事。
元天文部としては、非常によく分かるお話でした。
何だか宮沢賢治を思い出すような曲でした(意味不明)。


アンコール
アニメ曲のリメイク活動についての説明もありました。
後藤「ロビーに一番大きなお花があるんですけれども、実はそのお花は私達を
出会わせてくれたアーティストさん(あやひー!)が、私達には何も知らせずに
贈って下さったお花です。そのような縁を作ってくれた方のお花なんです。是非
皆さんに、その縁を沢山紡いでもらいたい気持ちを込めまして、お帰りの際、
お好きなお花をお持ち帰り頂けるようにしてあります。感謝の気持ちを込めて、
そしてそのアーティストさんの想いも込めまして、そのようにさせて頂きます」
お花貰いました。あやひーの想いも受け取りました(妄想)。
17.めざせポケモンマスター
18.鉄腕アトム
終演


後藤さんは、才気溢れる人だと思います。色々なイメージを喚起させる曲が
多いです。その多様性だけでも驚きます。
ピアノとチェロの音は心地良く癒されます。電気的な音じゃないのが良いです。
曲はシャープでカッコいいのですが、聴いていて疲れません。


来年2月にまたコンサートがあるみたいで楽しみです。