将棋順位戦(B級2組、C級1組)10回戦の結果。

2010年3月10日分から、試験的に書いています。
本家(2009年1月5日〜)は、こちらです。
http://stsimon.seesaa.net/


2月6日〜7日にかけて、B級2組とC級1組の順位戦がありました。
C級1組
 千田翔太六段(23)が勝って9勝0敗となり、唯一の無敗です。最終局に負けても
 上位2名(昇級者)に入る事が確定し、B級2組への昇級が決まりました。
 おめでとうございます!


 千田六段は、個性的な人が多い将棋界でも異色です。
 それは他の棋士との練習将棋を一切やらず、コンピューター将棋で勉強している
 点です。
 コンピューター将棋が人間より強くなっている以上、強くなるにはソフトで練習
 するのが「棋力向上」のために最適、という理屈です。
 最近は棋士もソフトを利用するのが当然の風潮ですが、ここまで極端な人はいま
 せん。その意味で千田六段がどこまで強くなるのか、非常に注目しています。


 さて、残りの昇級枠は1人ですが、最終局に持ち越されました。
 永瀬拓矢七段、佐々木勇気六段、高崎一生六段が8勝1敗で並んでいますが、前期
 順位が一番上位なのは永瀬七段です。なので最終局に勝てば昇級です。
 佐々木六段は永瀬七段が負けて自分が勝てば昇級です。
 高崎六段は、上位2人が負けて自分が勝てば昇級です。ちょっと苦しいです。
 1敗の3人が全部負けた場合は、2敗者の前期順位が最上位(2位)の永瀬七段が昇級
 します。流石に、このパターンは無いでしょう。


B級2組
 野月浩貴八段(44)は前局で昇級決定していましたが、勝って10戦全勝(最終局は
 不戦勝)での昇級は、お見事としか言いようがありません。
 残りの昇級枠は1人でしたが、畠山鎮七段(48)が勝って昇級を決めました。
 B級1組から陥落してすぐに復帰ですから、まだまだ強いです。


 中村太地王座(29)は、終盤での連敗が響き昇級を逃しました。来期に期待します。
 それにしても、このクラスはベテランが若手の壁になっていますね。


C級1組の昇級者は、私の事前予想(願望)では千田六段と永瀬七段でした。