『Sphere live tour 2017 "We are SPHERE!!!!!"LIVE BD』(2018-03-21)

スフィアの充電前最期のツアー、その最終公演の映像化です。


ライブパート完全収録という事ですが、朗読劇(コント)はカットされています。
メイキングには一部収録されています。
今回のBDの特徴としては、スフィアとして初のオーディオコメンタリーが収録
されている事でしょう。
今まで無かったのが不思議ですが、あった方が楽しいのは確かです。
まぁ、ほぼプラスフィみたいな雑談ですが(笑)。


メイキングも約1時間と長いですが、ツアーが長期間だったので、各公演の分量
としては短い印象です。
公演自体のフリーダムさが目立っていた訳ですが、それは、湿っぽくならない
ようにという会社側(ミューレ、ランティス)の意向も強かったと思います。
最終公演での
高垣「出る前に「フリーダムで」って言われたから、偉い人にも」
という発言からも、それは伺えます。
だったら、メイキングにも、それを適用して欲しかったですね。
戸松さんも高垣さんも、収録されなかった面白い映像があった事を残念がって
いましたから。
会社側が「希望するスフィアのイメージ」から、まだ吹っ切れていない。
ファンは、とっくに吹っ切れているのに(笑)。



最終公演直前の4人の発言が興味深かったです。
寿「実感があるような、無いような」
高垣「色んな感情が細い糸で繋がっている」
豊崎「正直、思うところは、一杯あるんですけど」
それを知りたい。
戸松「笑顔でライブで終えられたらいいなと思うので、それをモットーに」
でも、一番泣いたのは戸松さん。
最終公演直後には
豊崎「充電したスフィア、何も変わってませんけど」
じゃあ、新生スフィアとは?


今回の公演は、スフィアとしての一つの完成形を示したものだと思います。
今までのスフィアの公演内容を踏まえて、メンバーの自由な言動が目立ちました。
それはライブの流れを壊すものではなく、ライブを自分のものとしている、と
いう自信の表れでもあるようでした。


駄菓子菓子、ここまで到達してしまうと、新生スフィアへの不安が募ります。
だって、いくら新しいスフィアと言っても、過去と100%決別する訳ではないと
思います。10年かかって築き上げた物を否定する事は出来ません。
だったら、何を変え、何を追加するのか、余計にハードルが高くなりそうです。
個人的には、何も変わらずに元気に「私達、スフィアで〜す!」とシレッと出て
きても全然問題ありません(笑)。
だけど、ミューレとしては公式声明で大見えを切った以上、そういう訳にも
いかないでしょうし。
こんな気持ちで待つのは「レイニー止め」以来かな(古!)。


朗読劇(コント)を全公演分収録してもらいたかったなぁ。