渡辺明棋王の憂鬱。

2010年3月10日分から、試験的に書いています。
本家(2009年1月5日〜)は、こちらです。
http://stsimon.seesaa.net/


発売中の雑誌「将棋世界」2018年5月号に興味深い記事があります。
棋王戦第3局(渡辺棋王が勝って2勝1敗)直後のインタビューです。
帰りの新幹線の中だったとか。
その中では、渡辺棋王のA級陥落の話題があったそうです。
A級在位は連続8期だったのですが、今回の陥落は将棋ファンには予想外でした。
確かに1度も名人挑戦はなかったけど、毎年勝ち越して抜群の安定感がありましたから。


そして今後についての発言が衝撃でした。
「客観的に見て、もう自分が名人戦に出るとは思えません」
「A級に復帰することはあると思うけど、やはり一度落ちた棋士名人戦に出る
 ことは難しいのでは。それならもっと早くに挑戦しているでしょう、という
 理屈になりますよね」


超合理主義の渡辺棋王らしい発言だとは思います。
しかし、「客観的に見て」というのは渡辺棋王の主観に過ぎません。
確かに現在は苦労している状況ですが、33歳は老け込む年齢ではありません。
手が早く見える天才は、諦めも早いようです(笑)。


渡辺棋王は実績では、羽生竜王に次いで現役第2位の棋士です。
羽生竜王だって47歳で名人挑戦なのですから、渡辺棋王には復活して名人になって
頂きたいと思っています。それだけの実力はある棋士です。


まごまごしていると、藤井聡太六段(15)が天下統一しそうだしね(笑)。